船尾駅について
船尾駅(ふなおえき)は、福岡県
田川市弓削田にある
九州旅客鉄道(JR九州)
後藤寺線の駅です。駅番号はJJ05で、地域の交通の要所として役立っています。
駅の歴史
船尾駅の歴史は
1922年に遡り、当初は九州産業鉄道(後の
産業セメント鉄道)によって
貨物駅が開設されました。
1926年には赤坂炭坑まで延伸され、
旅客輸送も開始されました。
1943年には国有化により
後藤寺線の一部としての役割を担うようになり、
1984年には駅員が不在の
無人駅となりました。最終的には、
1987年に
国鉄分割民営化により、JR九州が駅の運営を引き継ぎました。
駅の構造
船尾駅は単式ホーム1面1線を有する
地上駅です。かつては石灰石の積出し駅として賑わい、多くの機関車が駅構内で活動していましたが、現在は広大な構内が静まり返り、
無人駅としての様相を呈しています。駅舎はかつて二階建てで、独特のひなびた雰囲気とセメント工場からのちりで真っ白になった光景が鉄道ファンには知られていましたが、現在その駅舎は撤去され、小さな待合室のみが残っています。
周辺の環境
船尾駅周辺には、まだ操業中の石灰石鉱山や
麻生セメントの工場があります。これらの施設は駅の周囲に広がり、住宅や商店はほとんど見られないため、駅の周辺環境は独特の風景を形成しています。ただし、公道は自由に利用でき、駅の北東側および南東側には住宅地や商店が点在しています。
周辺施設
- - 麻生セメント田川工場: 国の重要なセメント生産の一端を担う工場です。
- - 大山祇神社・産業神社: 地元の方々に信仰される神社です。
- - 船尾鉱山: 現在も稼働する鉱山で、地域の経済に寄与しています。
- - 船尾神社: 地域の鎮守で、訪問者が多い。
- - 関の山鉱山: 近隣に位置するもう一つの鉱山です。
- - 田川船尾郵便局: 郵便サービスを提供する局です。
- - 船尾武道館: 旧・田川市立船尾小学校の跡地に設置された武道館。
- - 道の駅いとだ: 地元の特産品などが購入できる場所。
- - 中村美術館: 美術に興味がある方の行きつけとなる美術館です。
隣接する駅
船尾駅の隣には、
筑前庄内駅(JJ04)と
田川後藤寺駅(JJ06)があります。両駅とも
後藤寺線の一部を形成しており、利用者の利便性を高めています。
まとめ
船尾駅は、その独特な歴史と周辺環境から多くの鉄道ファンや交通利用者に親しまれてきました。現在はその姿勢を保ちながら地域経済に貢献している駅です。