船戸順

船戸 順（ふなと じゅん）

船戸順は1938年11月26日に和歌山県岩出町で生まれ、日本の著名な俳優として知られています。本名は岩井常隆で、血液型はB型、フジプランニングに所属していました。彼は2021年5月26日に82歳でこの世を去りました。彼の生涯は、特に映画やテレビドラマ、舞台での多様な活動に彩られています。

人物背景と経歴

和歌山工業高等学校を卒業後、下津町役場の土木課で働いていた船戸は、1959年のミスター平凡コンテストでの入賞を契機に芸能界入り。1960年に映画『地の涯に生きるもの』で俳優デビューを果たし、以降は東宝の専属俳優として活躍しました。1960年代には数多くの映画に出演し、特技の柔道を生かした初主演作『背広三四郎』シリーズが特に印象的です。

映画が不況となる1970年代からは、テレビドラマへの進出を余儀なくされました。彼は特に昼ドラマや時代劇、刑事ドラマに多く出演し、悪役としての存在感を示しました。悪代官やヤクザの親分などを演じ、視聴者に強い印象を与えました。

舞台での活躍

また、1963年以降は舞台活動にも取り組み、様々な作品で才能を発揮しました。妻である岩井友見と共演することも多く、夫婦でのメディア出演が記憶に残る存在となりました。特に胃腸薬「キャベジンコーワ」のCMや旅行番組『いい旅・夢気分』に出演した際には、印象深いタッグを形成しました。

健康問題と最期

2013年に脳梗塞を発症して以来、健康に苦しむ日々が続きました。そして2021年1月に進行期の肺がんと診断され、以降は入院生活を余儀なくされていました。妻の友見は彼の最も深い理解者であり続けたと語り、感謝の思いを述べています。彼は2021年5月26日に東京都内の病院で息を引き取りました。

映画とテレビドラマの作品

船戸順は数多くの映画やテレビドラマに出演しており、注目すべき作品には以下が含まれます:

• - 映画・代表作

- 『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』（1962年）
- 『太平洋奇跡の作戦 キスカ』（1965年）
- 『日本の黒幕』（1979年）

• - テレビドラマ・代表作

- 『花のサラリーマン』（1962年 - 1963年）
- 『太陽にほえろ!』（1974年）
- 『水戸黄門』（1978年 - 1995年）

船戸はその多彩な演技力で、悪役から善人までを演じ分け、多くの観客に愛され続けました。彼の遺した作品や存在感は、今もなお多くの人々の記憶に残っています。彼の生涯は、俳優としての情熱と家族への愛に満ちたものでした。

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