色丹郡

色丹郡の概要

色丹郡（しこたんぐん）は、北海道における根室振興局に属する郡で、色丹村（しこたんむら）を含みます。この郡は主に色丹島とその周辺の小島から成り立っており、中心集落は北端に位置する斜古丹（しゃこたん）地区です。この地区には村役場や郵便局、派出所などの行政機関が設置されており、過去には捕鯨基地としても重要な役割を果たしていました。

また、周辺地域には穴澗（あなま）、能登呂（のとろ）、切通（きりとうし）、相見崎（ヨコネモシリ）、チボイといった地区があり、これらの地区も多くの人口が住んでいます。教育面では、分教場が設置されており、地域の教育環境も整えられています。

歴史的沿革

色丹郡は、1885年1月6日に根室国花咲郡の一部として設立されました。この際、千島国に所属し、根室県及びその他の郡役所によって管轄されました。その後、1886年1月26日には廃県置庁に伴い、北海道庁根室支庁の管轄に移ります。その後の変遷としては、1897年に郡役所が廃止され、再度根室支庁の管轄となりました。

1923年4月には、北海道二級町村制の施行により斜古丹村が設置され、1933年10月1日にこの村が色丹村へと改名されました。その後、1943年6月には町村制が変更され、色丹村は指定町村となります。

戦後の1950年代には、色丹村の行政が変更され、特に1945年9月2日には日本が降伏し、以後の数年間はソ連の占領下に置かれました。その後、1947年5月3日に地方自治法が施行されたことにより、北海道根室支庁の管轄に復帰しました。最後に、2010年4月に根室支庁が廃止され、現在は根室振興局の監督下にあります。

人口の推移

色丹郡の人口は、国勢調査によって記録されています。大正9年の調査では542人（男315人、女227人）が報告され、世帯数は117でした。大正14年には857人に増加しましたが、その後も人口は徐々に変動し、特に昭和10年には1,177人に達しました。これは定住人口が1,002人で、世帯数は189にのぼりました。

その後も人口は増加傾向にあり、昭和15年には1,499人に達しました。しかし、昭和20年には戦後の影響もあり、人口が1,038人に減少しました。このように色丹郡の人口は歴史的な出来事に左右されながらも、地域社会の発展とともに変わっていきました。

結論

色丹郡は、その地域の複雑な歴史や人口の変化を通じて、北海道における重要な地域の一つです。色丹村を中心に形成されたこの郡は、今後もその特有の文化や歴史を継承しながら、地域の発展を目指すことでしょう。

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