芦の湖カントリークラブ

芦の湖カントリークラブについて

静岡県三島市にある芦の湖カントリークラブは、自然豊かな環境の中でゴルフを楽しむことができる魅力的なゴルフ場です。箱根峠の接待茶屋からの素晴らしい眺望もこのクラブの特徴の一つで、江戸時代からの美しい景観が楽しめます。正面には富士山がそびえ、右手には芦ノ湖、そしてさらに右に目を向けると箱根連山と十国峠、さらには広がる碧い駿河湾を一望できます。

歴史の背景

このエリアは、過去には日中戦争や太平洋戦争の時期に軍馬のための茅の採取場でもありましたが、戦後は茅が不要となり自然のままの状態に戻りました。1958年、第5代三島市長の松田吉治と東京倶楽部理事の鈴木定吉が中心となり、地元企業の株式会社鐡興社社長である佐野隆一にゴルフ場建設のアイデアを提案しました。

鐡興社はマンガン鉱の採掘で知られる企業で、佐野は地元出身の経営者です。この年、三島箱根観光開発株式会社が設立され、後に芦の湖カントリークラブとして知られるゴルフ場の建設がスタートしました。設立メンバーには多くの財界人が集まり、地元経済の活性化が期待されました。

ゴルフ場建設の詳細

ゴルフ場の用地は約42万坪で、箱根山組合からの土地を全て借り受けて確保されました。コースの設計は佐藤儀一が手掛け、1959年にコース造成工事が始まりました。9ホールが完成し仮開場した後、1960年7月23日に残りの9ホールも完成し、合計18ホール、パー72のゴルフ場として正式にオープンしました。

コースデザインは特にグリーン周りの精緻な作りが評価されており、戦略性と景観の両方を楽しむことができる設計が特徴です。特に4番ホールはパー5の612ヤードという長大さがあり、対照的に8番ホールはパー4の300ヤードと短いため、スコアをまとめやすいコース配置となっています。

コースと施設概要

芦の湖カントリークラブは、面積およそ820,000m²（約24.8万坪）、コースタイプは丘陵コースです。18ホール、パー72、距離は6,308ヤード、コースレートは70.3です。フェアウェーはコウライ、ラフはノシバ、グリーンはベントを使用しています。70のバンカーと池が関わるホールもあり、多様なプレイが楽しめる設計です。
また、練習場は7打席、140ヤードの距離を備えています。毎週火曜日は休場日ですが、8月の火曜日は通常営業しています。

交通アクセス

ゴルフ場へのアクセスは非常に便利で、鉄道では東海道新幹線や東海道線から小田原駅でタクシーを利用することができます。また道路でのアクセスも良好で、小田厚や西湘バイパスからの利用が可能です。

結論

地域の豊かな歴史や自然が織りなす素晴らしい環境の中で、芦の湖カントリークラブは訪れるゴルファーにとって特別な体験を提供しています。美しい景観を楽しみながら、戦略的なプレイに挑むことができるこのゴルフ場は、訪問する価値がある場所です。

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