芦屋駅 (阪神)

芦屋駅（あしやえき）

芦屋駅は、兵庫県芦屋市公光町に位置し、阪神電気鉄道本線の重要な駅です。駅番号はHS 20で、快速急行を含む全営業列車が停車する駅として、多くの乗客に利用されています。

駅の歴史

この駅は、1905年4月12日の阪神本線の開業と共に開業しました。1995年、阪神・淡路大震災により一時的に運休するものの、同年の1月26日には甲子園駅から青木駅間の運転が再開され、駅も営業を再開しました。それ以降も、2009年には快速急行の停車駅となり、全ての営業列車が停車するようになりました。しかし、2020年のダイヤ改正により、土日祝日の快速急行は通過することになりましたが、平日朝ラッシュ時には依然として停車しています。また、2022年からは平日昼間は快速急行が全て通過するようになり、利用形態に変化が見られます。

駅の構造

芦屋駅は地上に位置する相対式ホームを持つ2面2線の構造です。駅は非電化で、分岐器や絶対信号機が存在しないため、停留所として扱われています。駅舎は地下化されており、東西両方に改札口があります。ホームの先端は芦屋川の橋梁上に位置し、周囲の景観を楽しむことも可能です。2009年の阪神なんば線の開業に伴いホームの延長工事が行われ、近鉄車両が停車できるようになりました。

上り勾配にあるため、踏切からの見通しが悪く、通過列車は必ず警笛を鳴らさなければなりません。特に朝の通勤時間帯には、周辺の道路が混雑し、国道2号と43号をつなぐ自動車が渋滞を引き起こすことがよくあります。

利用状況

「ハンドブック阪神2021」によると、2020年11月の平均乗降人員は25,103人となっています。JR芦屋駅がより多くの乗客に利用されているため、比較的利用者は少なめの傾向にあります。阪神本線33駅中では9位にランクインし、沿線の他の駅と比較しても一定の利用者数を誇ります。

駅周辺の環境

駅周辺は高級住宅街として知られ、特に芦屋川沿いのエリアは美しい景観が特徴です。旧山邑家住宅などの重要文化財も存在し、谷崎潤一郎の作品に出てくるような風情を漂わせています。また、芦屋浜シーサイドタウンなどの高層マンションもあり、伝統的な邸宅街と現代的な建物とのコントラストが見られます。

商業施設については、JR芦屋駅周辺に大丸（モンテメール）や多くの店舗が集まっているのに対し、芦屋市役所や警察署は当駅から徒歩圏内に位置しています。駅ビルも商業機能の中心として機能し、市民にとって重要な場所となっています。

発着バス路線

駅からは阪急バスによる様々な路線が運行されており、芦屋市内を広くカバーしています。バスの発着は幾つかののりばに分かれており、利便性の高い配置になっています。一方で、かつては阪神バスも運行していましたが、現在はその路線が廃止され、バス運行の状況も変化しています。

その他

芦屋駅は「近畿の駅百選」にも選定されており、美しい環境を持つ駅です。阪神電車を利用する際、この駅はアクセス面でも魅力的な選択肢となっています。

隣接駅には西宮駅と魚崎駅があり、いずれも阪神電気鉄道の主要な駅です。

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