芳東洋

芳東 洋（よしあずま ひろし）について

芳東洋は1977年5月26日に熊本県上益城郡嘉島町で生まれ、現在は玉ノ井部屋に所属する現役の大[[相撲]]力士です。本名は石原洋で、身長196.0cm、体重163.6kgという恵まれた体格を持っています。血液型はB型で、最高位は2012年の1月場所で記録した東前頭12枚目です。また、愛称として「ジャンボ」を持ち、好物は焼肉、趣味はDVD鑑賞という一面もあります。

幼少期と相撲との出会い

芳東は小学3年の時に母を亡くし、以降は父と二人三脚の暮らしを送りました。父は「寡黙で頑固な九州男児」と評される人物で、仕事が忙しく、あまり一緒に遊ぶ時間はなかったものの、食卓に並ぶ手料理を通じて父の愛情を感じていたようです。彼が嘉島町立嘉島東小学校で剣道とサッカーを経験し、嘉島町立嘉島中学校では剣道部に所属していたことも特筆すべき点です。しかし、相撲という道を歩むことになったのは中学生の時であり、熊本農業高校の相撲部にスカウトされてからでした。

高校に進学すると、芳東は本格的に相撲の道に足を踏み入れ、3年生の時には全国高校総体で団体優勝を果たしました。これを契機に彼は玉ノ井部屋へ入門し、1996年1月場所で初土俵を踏むこととなります。

力士としての道のり

入門当初は三段目での厳しい戦いが続き、特に20歳の時には父との फोनでの意見の食い違いがあったことが印象深い出来事でした。1999年には幕下に昇進し、その後も着実に力士として成長していきました。2004年の7月場所では東幕下筆頭まで番付を上げたものの、十両昇進は果たせず。このような試練を経て、2006年11月場所からは6場所連続で勝ち越すという成績を残します。

2007年には、若手力士との戦いで巧みな立合いの変化を見せ、十両昇進を果たしました。この時、30歳5ヶ月での昇進は、戦後で6位、年6場所制以降では史上3位の年長記録となり、多くのファンに励ましを与えました。しかし、11月場所では大きく負け越し、再び幕下に陥落するという厳しい現実が待っていました。

その後も幕下と十両の間を行き来し、2011年には再び十両へ昇進、2012年の9月場所では新入幕を果たします。この時の初土俵からの93場所というスロー記録も注目され、34歳3ヶ月での新入幕は戦後2位の年長記録となりました。

取り口と競技生活

芳東は46歳という年齢にも関わらず、得意の右四つの型で力相撲を展開することで関取相手にも通用する実力を維持しています。低く構え、しっかりとした腰の位置から左上手を引き付ける技術が彼の勝ちパターンとなっていますが、立合いの鈍さや甘さによって負ける場面も見られます。

また、長身でありながらも腰を低くし、しなやかな動きで相手を後退させる技術も魅力です。2024年7月場所終了時点で、通算成績は660勝683敗という厳しいものではありますが、彼の挑戦は今もなお続いています。

連続出場記録と新型コロナウイルスの影響

芳東は初土俵以来、一度も休場することなく出場し続け、彼の連続出場記録は1183回に達しました。しかし、2020年9月場所において、玉ノ井部屋で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、初めての休場となる危機に直面しましたが、最終的には連続出場記録が途切れることなく続行されました。

まとめ

芳東洋の力士としての道のりは波乱に満ちていますが、その中で見せる懸命な姿勢と粘り強さは、ファンからの大きな支持を受けています。彼の未来にはまだまだ多くの挑戦が待っていることでしょう。

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