若乃花幹士 (2代)

二代目若乃花幹士

概要

2代目若乃花 幹士（1953年4月3日 - 2022年7月16日）、本名は下山 勝則。青森県南津軽郡大鰐町出身で、二子山部屋に所属した力士で、56代横綱として知られる。1953年4月に生まれ、2022年に69歳で亡くなるまで、相撲界で多大な足跡を残した。特に大関時代に名乗っていた「若三杉」の四股名でも広く知られ、その後横綱へ昇進し名を継承した。身長186cm、体重133kg、血液型はA型で、現役時代には「カンボ」という愛称で親しまれた。

来歴

若乃花は、小学校から相撲に取り組み、全国的な大会での優勝経験を持つ。二子山親方に見出され、1968年に二子山部屋に入門する。初土俵を踏んだ後は、すぐに頭角を現し、1973年には新十両、同年11月場所で幕内に昇進した。若三杉と改名した後、急成長し、1974年には新小結に昇格。1977年には大関に昇進し、その後も堅実な相撲を見せ、人気を博しました。

彼の力士としての特徴は、柔らかい足腰と切れのある投げ技にあり、特に右上手投げが得意とされていました。1978年には横綱に昇進し、これに伴い横綱の名を冠した若乃花 幹士を名乗りました。在位期間中は、28場所連続で勝ち越しという安定した成績を収め、相撲界のど真ん中で活躍。その活躍ぶりから多くのファンを魅了し、CMやCDデビューも果たしました。

引退後

引退後も若乃花は、二子山部屋から独立して間垣部屋を設立し、多くの弟子を育てましたが、三役以上の力士は育成できず、苦しい時期もありました。1998年には日本相撲協会の理事に選ばれたが、その後協会内でのトラブルも経験。2005年には妻を失い、以降は精神的な影響を受けたとされる。2013年には体調不良のため、所属した間垣部屋を閉じることになり、その後は弟子の介護を受けながら生活していた。

彼の職業生活は多くの困難に直面し、しばしば相撲界からの離脱が考えられましたが、それでも彼は常に力士としての自分を貫いてきました。2022年7月には肺がんにより亡くなるまで、彼の存在は相撲界の象徴的な存在でした。彼の訃報は、日本の相撲界に大きな衝撃を与えました。

主な成績

• - 通算成績：656勝323敗
• - 幕内成績：512勝234敗
• - 横綱成績：260勝86敗
• - 大関成績：92勝28敗
• - 年間70勝以上：3回
• - 横綱在位：28場所
• - 幕内連続2桁勝利記録：23場所

彼の生涯は、相撲界での挑戦と成功、そして家庭や精神的な苦悩を経て形作られたものであり、その影響は今後も色あせることはないでしょう。

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