若元春港

若元春 港（わかもとはる みなと）

基本情報

若元春 港は1993年10月5日生まれで、福島県福島市が出身の現役大相撲力士です。彼の本名は大波 港で、父親や祖父も相撲界に関わっていたため、相撲一家に育ちました。身長は187cm、体重は146kg、血液型はO型で、2024年5月の場所では東関脇を名乗るまでに昇進しています。

来歴

若元春は運動神経が抜群で、小学生の時から活発な性格でした。小学二年生から相撲を始め、その後はソフトボールや柔道にも挑戦しましたが、中学からは相撲に専念。ただし、相撲そのものに対しては当初はあまり興味を示さず、父親に対して「本当は嫌いだった」と告白することもありました。

高校時代は学法福島高に特待生として入学し、相撲を学びながら経験を積みました。2011年の東日本大震災の際には、兄が所属する荒汐部屋で1ヶ月間避難生活を送ったことがあり、その後、荒汐部屋で初土俵を踏みました。

彼のデビューは2011年11月の場所で、その後は順調に成績を伸ばし、わずか6場所で幕下に昇進するという素晴らしいスタートを切りました。2013年には幕下優勝を果たし、その後の様々な挑戦を経て、2019年には十両に昇進しました。

取り組みとスタイル

若元春の取り口は左四つで、寄りを得意としています。左を差すことでその力を存分に発揮し、相撲の型には強いこだわりを持っています。彼の強みは引きつけて前に出る力で、うっちゃりも得意です。2022年以降は、パワーを生かして攻めるスタイルが際立っており、特に行司の評価を受けています。

兄弟での扱い

若元春の弟、若隆景も相撲界で名を馳せており、兄弟が揃っての三役入りは1992年以来の快挙です。若元春自身は「自分の相撲を考えることが優先だ」と兄弟関係の中での助け合いの難しさをコメントしています。

最近の成果

2024年1月場所で関脇に昇進し、若隆景と共に兄弟関脇が誕生しました。本場所でも引き続き注目され、特に千秋楽では印象深い勝利を収めるなど活躍が光ります。また、5月場所での挑戦では十両の壁を乗り越え、期待される成績を残しました。

プライベートや趣味

彼はプロレス観戦が趣味で、特にヒールレスラーに好感を持っています。また、キャラクターとしてはクマを自称し、温厚でのんびりとした性格を持ちながらも、相撲界には強い意志を持っていると評価されています。好きな食べ物は寿司で、趣味としてお笑い観戦も楽しむ一面があります。2023年には母がデザインした特製の化粧まわしを締め、出身地の福島をアピールする姿が印象的でした。

終わりに

大相撲界において若元春は、家族から受け継いだ相撲の血を持ちながら、個性豊かな力士として成長しています。尽きない可能性を秘めた彼から目が離せません。

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