若葉のころ (ビージーズの曲)

ビージーズの名曲「若葉のころ」

ビージーズの「若葉のころ」（原題：First of May）は、1969年にリリースされた楽曲で、バリー・ギブのリードボーカルによりレコーディングされました。この楽曲は、同年に発表されたダブルアルバム『オデッサ』に収録され、後にシングルとしても発売されました。

この曲のB面には、ロビン・ギブがリードを氏の「ランプライト（Lamplight）」が含まれています。シングルとして「若葉のころ」が選ばれた背景には、当時のビージーズのマネージャー、ロバート・スティッグウッドの影響がありました。また、この曲をシングルカットしたのはこのアルバムから唯一となっており、ロビン・ギブのグループ脱退に至る原因の一つでもあります。実際、ロビンは自らの曲をシングルにしたいと考えていましたが、バリーが「若葉のころ」を推したことで意見が対立。最終的にバリーの意向が通り、ロビンはバンドを去る決断を下しましたが、彼は1年後に復帰します。

「若葉のころ」は、1968年8月16日にニューヨークでデモが録音され、その後、同年末にロンドンのIBCスタジオでオーケストラの編曲が施され、形を変えました。バリー・ギブは、『Tales from the Brothers Gibb』の中で、この曲の原題が愛犬バーナビーの誕生日にちなんでいることを明かしています。

この楽曲はリリース以来、何度もチャートで顔を見せ、1971年には、イギリスの映画『小さな恋のメロディ』のサウンドトラックにも使用されました。また、日本のテレビドラマ『若葉のころ』や、台湾映画『若葉のころ』でも取り上げられるなど、幅広いメディアで親しまれています。その結果、日本ではCDとして再リリースされ、計10万枚以上の売り上げを記録しています。

カバー・バージョンも多彩

「若葉のころ」には、いくつかのカバー・バージョンも存在します。マット・モンローやホセ・フェリシアーノ、シラ・ブラック、トニー・ハドリーなど、様々なアーティストがこの曲を取り上げています。特に、2005年にはロビン・ギブがイギリスのボーカルグループG4と共演し、「若葉のころ」の再録音を行い、このバージョンはG4のアルバム『G4 & Friends』に収録されています。また、ソプラノ歌手のサラ・ブライトマンも公演の中でこの曲を歌い上げており、影響力の高い楽曲であることを示しています。

さらに、アイルランドのバラッドグループ、ウルフ・トーンズもアルバム『Let the People Sing』でこの楽曲をカバーするなど、時間を超えて多くのアーティストに愛され続けています。音楽の世界においても、ビージーズの「若葉のころ」は、そのメロディーや歌詞に多くの人々が共感し、影響を受けてきたことが伺えます。

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