茂山線

茂山線（ムサンせん）は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の咸鏡北道（ハムギョンプクト）に位置し、富寧郡（プニョングン）の古茂山駅（コムサンえき）から茂山郡（ムサングン）の茂山駅（ムサンえき）までを結ぶ鉄道路線です。

路線データ

路線距離: 古茂山～茂山：57.9km
駅数: 13駅（両端駅を含む）
軌間: 1435mm（標準軌）
電化区間: 全線電化（直流3000V）
複線区間: 古茂山駅～新站駅（シンチャンえき）：33.6km

概要

茂山線の原型は、日本統治時代の1927年に朝鮮鉄道（ちょうせんてつどう）咸北線（カンブクソン）として開業した路線です。その後、1944年に朝鮮総督府鉄道（ちょうせんそうとくふてつどう）茂山線となりました。茂山線は、主に鉱物資源の輸送を目的として建設され、北朝鮮の産業発展に貢献してきました。

歴史

1927年8月20日: 朝鮮鉄道株式会社により古茂山駅 - 新站駅間が狭軌で開業。
1929年11月15日: 新站駅 - 茂山駅間が開業し、全線が開通。
1937年2月1日: 茂山鉄山駅（ムサンチョルサンえき）が開業。
1940年5月1日: 朝鮮鉄道から北鮮拓殖鉄道（ほくせんたくしょくてつどう）に移管され、標準軌に改軌。同時に茂山駅 - 茂山江岸駅（ムサンカンアンえき）間が開業。
1944年4月1日: 茂山駅 - 茂山江岸駅間が廃止。残りの区間は朝鮮総督府鉄道に編入され、茂山線に改称。

駅一覧

駅所在地は全線、咸鏡北道内です。

脚注

茂山線は、北朝鮮の経済発展において重要な役割を果たしてきました。特に、茂山鉄山で採掘される鉄鉱石の輸送に利用され、製鉄業の発展に貢献しました。
現在、茂山線の運行状況は不明な点が多く、詳細な情報公開はされていません。

参考資料

国分隼人（2007年）. 『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』, 新潮社. ISBN 9784103037316

関連項目

朝鮮民主主義人民共和国の鉄道
* 朝鮮総督府鉄道（鮮鉄）

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