茅原悠紀

茅原悠紀：艇界を席巻する「宇宙人」レーサー

茅原悠紀（かやはら ゆうき）は、1987年7月11日生まれ、岡山県出身のボートレーサーである。登録番号4418号、99期。身長171cm、血液型A型。岡山支部に所属し、同期には乙藤智史、大原由子らがいる。

プロフィールと経歴

岡山県立東岡山工業高等学校を中退後、やまと競艇学校（現・ボートレーサー養成所）に入学。リーグ戦では勝率7.03、準優出4回、優出5回、そして第2戦では優勝という輝かしい成績を残した。2006年11月11日に児島競艇場でデビューし、2着。その4日後の14日には、6走目にして初勝利を挙げた。

2009年12月17日、宮島競艇場での一般戦で初優勝を飾り、その後も順調に勝ち星を重ねる。2012年5月22日には浜名湖競艇場で開催されたSG「笹川賞」に初出場し、26日にはSG初勝利を達成。同年9月30日には徳山競艇場でのG1「共同通信社杯新鋭王座決定戦」でG1初優勝を飾った。

2014年には、平和島競艇場での周年記念レースでフライングを喫し、一時的にG1、G2レースへの出場が制限された。しかし、復帰後は一般戦で連勝を重ね、10月のボートレースダービー、11月のチャレンジカップで連続優出。その勢いのまま、賞金王決定戦への初出場を果たす。

グランプリ制覇と「衝撃のグリーンインパクト」

2014年のグランプリでは、トライアル1stから勝ち上がり、優勝戦では6枠という不利な状況から、1周目第1ターンマークで内枠艇がもつれる展開を突き、全速差しを決めて見事優勝。岡山勢初の賞金王決定戦覇者となった。この勝利は、彼の代名詞とも言える「モンキーターン」によるもので、その鮮烈な印象から、2015年のグランプリでは「衝撃のグリーンインパクト」というキャッチフレーズが付けられた。

2015年5月には、津競艇場でのG1レースで2度目のG1制覇を達成。2016年3月には江戸川競艇場で初のG2優勝、同年11月には若松競艇場でのG1レースで3度目のG1優勝を飾る。その後もG1優勝を重ね、2020年5月には徳山競艇場でのG1レースで6度目のG1制覇を果たした。

2021年3月27日には、福岡競艇場でのSGレースで通算1000勝を達成。そして、2024年7月には大村競艇場でのSG「オーシャンカップ」で2回目のSG優勝を遂げた。

プレースタイルと人物

茅原は、植木通彦や松井繁、濱野谷憲吾らのレースを見てボートレーサーを志した。特に植木通彦を熱烈に尊敬しており、その影響を受けてモンキーターンを磨き上げてきた。彼のターンは「異次元」と評され、ボートレースの旋回を変えた男とまで言われている。しかし、彼は自身のターンについて、初動の重要性を強調している。

2014年の賞金王決定戦では、体重を47kgまで絞ってレースに臨んだ。このレースでの優勝は、彼にとって人生で絶対に達成すべき目標の一つであり、優勝後にランボルギーニを購入したことでも話題になった。

岡山支部内では「宇宙人」と称されるほど、その旋回技術は際立っており、多くのファンを魅了している。その一方で、常に冷静にレース全体を把握し、展開を読み切る力が彼の強みである。

近年の活躍

近年では、G1、SGレースでの活躍はもちろんのこと、ボートレース界の発展にも貢献しており、多くのファンから支持されている。彼の今後の活躍から目が離せない。

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