茨城県道16号大洗友部線

茨城県道16号大洗友部線

茨城県道16号大洗友部線は、茨城県の東茨城郡大洗町から笠間市に至る、全長約37.3kmの主要地方道です。この路線は、大洗町の国道51号交点を起点とし、涸沼の南岸を経由して、笠間市の国道355号交点までを結び、東西方向の主要な交通路としての役割を担っています。

概要

この道路は、ほぼ涸沼川に沿ったルートを辿り、沿線には豊かな自然と田園風景が広がっています。また、茨城町中央工業団地の中央部を東西に横断するバイパス道が設けられており、地域産業の発展にも寄与しています。現在、茨城中央工業団地から国道6号までの区間において、四車線化バイパスの建設が進められており、今後の交通利便性の向上が期待されています。

路線データ

起点: 茨城県東茨城郡大洗町大貫町（国道51号・茨城県道2号水戸鉾田佐原線交点）
終点: 茨城県笠間市平町字壱町田505番1地先（国道355号宍戸バイパス交点＝友部I.C入口交差点）
総延長: 37.276 km
重用延長: なし
未供用延長: なし
実延長: 37.276 km
自動車交通不能区間延長: なし

歴史

1965年（昭和40年）に、前身となる県道海老沢大洗線、県道平茨城線、県道鉾田茨城線の一部区間を統合し、新たな主要地方道として認定されました。当初は、東茨城郡大洗町大字神山の国道51号線分岐を起点とし、西茨城郡友部町平町の主要地方道石岡笠間線交点までを結ぶ路線でした。1995年（平成7年）に整理番号が変更され、現在の整理番号16となりました。

年表

1965年（昭和40年）8月26日: 県道大洗友部線として路線認定、供用開始。
前身路線にあたる海老沢大洗線、平茨城線を廃止。
1972年（昭和47年）7月6日: 友部町内の旧道からバイパスへ付け替え。
1976年（昭和51年）8月12日: 茨城町内の狭隘区間からバイパスへ付替え。
1983年（昭和58年）6月6日: 常磐線踏切除却のための代替道路区域決定。
1985年（昭和60年）:
3月4日: 大洗町 - 旭村間のバイパス道路区域決定。
3月14日: 鹿島臨海鉄道涸沼駅開業に伴い、取付道路が開通。
11月14日: JR常磐線ガード下の拡幅改良。
1986年（昭和61年）4月3日: 大洗町 - 旭村間の新道一部区間が開通。
1993年（平成5年）5月11日: 主要地方道に指定。
1995年（平成7年）:
3月16日: 大洗町地内のバイパス道路延長が開通。
3月30日: 整理番号が30から16に変更。
1996年（平成8年）12月19日: 大洗町の旧道区間が町道に降格。
1997年（平成9年）12月15日: 茨城町 - 友部町間のバイパス道路区域決定。
1998年（平成10年）10月22日: 茨城町 - 友部町間のバイパス道路区域決定。
2000年（平成12年）2月17日: 茨城町中央工業団地を横断する道路が供用開始。
2001年（平成13年）3月29日: 友部町内のバイパス道路が供用開始。
2003年（平成15年）7月30日: 茨城町内の新道の一部区間が開通。
2005年（平成17年）7月19日: 友部町内の新道が開通。
2007年（平成19年）3月26日: 茨城町の海老沢バイパスが開通。
2008年（平成20年）3月17日: 茨城町の旧道区間が一般道に降格。
2010年（平成22年）2月15日: 茨城町 - 笠間市間のバイパスが開通。
2013年（平成25年）3月27日: 大洗町内の神山バイパスが供用開始。
2014年（平成26年）12月18日: 大洗町内の旧道区間が町道に降格。
2016年（平成28年）1月21日: 笠間市内の拡幅改良道路区域指定。
2017年（平成29年）3月2日: 笠間市内の旧道区間が市道に降格。
2018年（平成30年）8月30日: 鉾田市にバイパス新設。
2023年（令和5年）:
4月1日: 茨城町内のバイパスの一部が供用開始。
4月28日: 鉾田市内のバイパスが開通。
2024年（令和6年）3月13日: 茨城町内のバイパスが開通。

路線状況

起点の夏海ICから夏海十字路までの旧道区間は道幅が狭いため、神山バイパスが開通しています。鉾田市内は2車線で、茨城町内ではバイパスが整備され狭隘区間が解消されています。奥谷交差点から長岡橋までは茨城県道18号茨城鹿島線と重複し、小鶴の商店街を抜けると再び道幅が狭くなります。この商店街では、毎年7月の祇園祭開催時に一部区間が通行止めとなります。鉄道との立体交差により、踏切は存在しません。

近年の道路拡幅やバイパス整備により、主要地方道としての機能が向上しています。また、緊急輸送道路として、以下の区間では電柱の新設が制限されています。

大洗町大貫町 - 茨城町長岡
茨城町小鶴 - 笠間市橋爪
茨城町駒渡 - 笠間市仁古田
鉾田市箕輪の一部区間

バイパス

大洗友部線バイパス（茨城町 - 笠間市）: 茨城中央工業団地や北関東自動車道へのアクセス道路として整備。一部区間が開通済み。

重複区間

茨城県道18号茨城鹿島線（茨城町奥谷 - 同町長岡）

道路施設

大谷川橋、岸前橋、寛政橋、高橋、小鶴橋、関戸橋、下宿橋、一の橋、長兎路橋、寺山橋など、多くの橋梁が架かっています。

地理

大洗町の夏海I.C入口から始まり、涸沼を望みながら鉾田市に入り、いこいの村涸沼を過ぎると茨城町に入ります。海老沢では茨城県道50号水戸神栖線と交差し、田園風景が広がります。茨城県道18号茨城鹿島線との重複区間は商店街となっており、越安から笠間市にかけて再び田園風景や畑、林の中を走ります。

通過する自治体

東茨城郡大洗町
鉾田市
東茨城郡茨城町
笠間市

交差する道路

国道51号
茨城県道114号下太田鉾田線
茨城県道50号水戸神栖線
茨城県道18号茨城鹿島線・茨城県道43号茨城岩間線
国道6号
茨城県道59号玉里水戸線
茨城県道52号石岡城里線
茨城県道30号水戸岩間線
茨城県道281号平友部停車場線
国道355号・北関東自動車道 友部インターチェンジ

沿線施設

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
涸沼駅
涸沼
いこいの村涸沼
茨城町役場
中央工業団地
友部SA、スマートインターチェンジ
友部市街
JR常磐線

脚注

出典

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
水戸土木事務所
鉾田工事事務所

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