茨城県道19号取手つくば線

茨城県道19号取手つくば線：概要と詳細

茨城県道19号取手つくば線は、茨城県取手市を起点とし、つくば市に至る全長約44kmの主要地方道です。この路線は、地域の主要な交通を担うだけでなく、筑波研究学園都市の発展にも深く関わってきました。

路線の特徴

起終点: 取手市毛有の国道6号との交差点から始まり、つくば市北条の茨城県道138号石岡つくば線との交差点が終点です。
主要な経由地: つくばみらい市を経由し、筑波研究学園都市を縦断します。
重複区間: 国道408号（学園西大通り）と一部区間で重複しており、都市部における交通の大動脈となっています。
愛称: 常磐自動車道谷田部ICからつくば市西大橋までの区間は「サイエンス大通り」として知られ、高速道路からのアクセスを担う重要な幹線道路です。
新都市中央通り: つくばエクスプレス沿線には、バイパスとして新都市中央通りが整備されており、都市部の交通を円滑にする役割を果たしています。

路線データ

総延長: 44.464 km
実延長: 42.887 km

歴史

この道路は、1965年に複数の旧県道を統合して誕生しました。当初は「県道取手筑波線」として認定され、その後、1995年に現在の「県道取手つくば線」に名称変更されました。筑波研究学園都市の建設に伴い、道路の拡幅やバイパスの建設が行われ、現在に至っています。

1965年: 県道取手筑波線として路線認定。
1995年: 県道取手つくば線に名称変更。
1970年代: 筑波研究学園都市建設に伴い、新道建設や旧道の改良が実施されました。
2000年代: 新都市中央通りの整備が本格化し、バイパスが順次開通しました。

道路の変遷

初期: 旧道は狭隘区間が多く、拡幅やバイパス建設が必要とされました。
学園都市建設期: 筑波研究学園都市の建設に伴い、都市計画道路としての整備が進みました。
近年の整備: 新都市中央通りの延伸が進み、つくばエクスプレス沿線の開発を支えています。

年表

1965年8月26日: 県道取手筑波線として路線認定。
1970年7月23日: 藤代町山王地内の狭隘区間を道路改良。
1974年7月11日: 藤代町山王地内の狭隘区間を拡幅改良。
1972年11月6日: 筑波研究学園都市建設のため、新道の道路区域を指定。
1976年5月15日: 筑波研究学園都市建設に伴い、新道を供用開始。
1976年12月28日: 藤代町山王の旧道からバイパスに付替え供用開始。
1978年2月9日: 松代二丁目から大曾根の旧道区間が指定解除。
1978年2月10日: 松代二丁目から大曾根の土浦学園通り・学園西大通り区間を供用開始。
1980年3月31日: 東新井から大曾根の学園西大通り区間を供用開始。
1984年5月17日: 谷田部インターチェンジ取付道路を4車線化。
1984年12月24日: 上横場交差点から海道交差点までの区間を4車線化。
1985年2月1日: 海道交差点から大境交差点までの区間を4車線化。
1988年9月20日: 境松から谷田部ICの区間を4車線化。
1990年3月26日: 大曽根から若森のバイパス区間が開通。
1993年5月11日: 主要地方道に指定。
1995年3月30日: 路線名と整理番号を変更。
2000年4月1日: 谷田部から松代1丁目の区間が重量制限道路に指定。
2002年10月15日: 伊奈町大字谷井田から高岡のバイパスを新設する道路区域を決定。
2004年3月22日: 谷田部から西大橋、谷田部から境松の区間が高さ制限道路に指定。
2005年4月25日: 伊奈町大字板橋から高岡のバイパスが暫定2車線で開通。
2005年8月12日: 島名（万博記念公園駅付近）のバイパスが開通。
2005年8月22日: 苅間と西大橋のバイパスが開通。
2007年5月1日: 西大橋から下平塚のバイパスが開通。
2008年3月26日: 島名のバイパスが開通。
2009年3月24日: 谷田部から島名のバイパスが開通。
2010年11月1日: 面野井から苅間のバイパスが開通。
2010年11月19日: 根崎から谷田部のバイパスが開通。
2013年7月22日: 酒丸元西谷ヶ代から面野井のバイパスが開通。
2016年3月11日: 谷田部から下萱丸、古舘から飯田のバイパスを延伸。
2019年2月21日: つくばみらい市谷井田から板橋の大橋が供用開始。
2023年7月12日: つくばみらい市板橋から南太田のバイパスが開通。

路線状況

緊急輸送道路: 一部の区間は緊急輸送道路として指定され、災害時の電柱の設置が制限されています。

各都市の路線状況

取手市 - つくばみらい市: 取手市からつくばみらい市を経て、バイパスに接続します。この区間は、主に住宅地や田園地帯を通過します。
つくば市: つくば市に入るとサイエンス大通りとなり、都市部の幹線道路としての役割を担います。また、新都市中央通りとの交差点もあり、都市開発の中心的なエリアとなっています。

バイパス・通称

新都市中央通り: つくばエクスプレス沿線の各駅と連絡する都市計画道路で、全線が県道19号に指定されています。未開通区間も残っていますが、順次整備が進んでいます。
サイエンス大通り: 常磐自動車道谷田部ICからつくば市西大橋までの区間で、高速道路からのアクセスを担っています。
エキスポ大通り: つくば市西大橋から土浦市方面への一部区間が県道19号に指定されています。

重複区間

茨城県道130号常総取手線
茨城県道211号高岡藤代線
茨城県道123号土浦坂東線
国道408号
茨城県道244号妻木赤塚線
茨城県道53号つくば千代田線

道路施設

小貝川や中通川、高岡川などの河川を渡る橋梁や、常磐自動車道と交差する高架橋などが設置されています。

地理

つくば地区周辺は、つくばエクスプレスの開業以降、商業施設の開発が進んでおり、沿線には大型ショッピングセンターや研究施設が立地しています。

通過する自治体

取手市
つくばみらい市
つくば市

交差する道路

主要な交差点や接続する道路の一覧は以下の通りです。

国道6号（取手市）
茨城県道130号常総取手線、茨城県道251号守谷藤代線（取手市）
茨城県道130号常総取手線、茨城県道328号谷井田稲戸井停車場線（つくばみらい市）
茨城県道211号高岡藤代線（つくばみらい市）
茨城県道46号野田牛久線（つくばみらい市）
常磐自動車道 谷田部インターチェンジ（つくば市）
国道354号（つくば市）
首都圏中央連絡自動車道 つくば中央インターチェンジ（つくば市）
国道408号（つくば市）
茨城県道53号つくば千代田線、茨城県道128号土浦大曽根線（つくば市）
国道125号（つくば市）
茨城県道138号石岡つくば線（つくば市）

沿線にある施設

不動院（つくばみらい市）
筑波カントリークラブ（つくばみらい市）
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス研究学園駅（つくば市）
つくば市役所（つくば市）
イーアスつくば（つくば市）
国土地理院（つくば市）

まとめ

茨城県道19号取手つくば線は、地域の発展と共に変化してきた重要な道路です。今後も、沿線の開発と共に、更なる整備が進むことが期待されます。

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