茨城県道38号那珂湊那珂線

茨城県道38号那珂湊那珂線について

茨城県道38号那珂湊那珂線は、ひたちなか市と那珂市を結ぶ、全長約15kmの主要地方道です。この道路は、地域住民の生活を支えるとともに、物流の要としても重要な役割を果たしています。

路線の概要

この県道は、ひたちなか市関戸の国道245号を起点とし、那珂川の左岸に沿って北西方向に進みます。勝田市街地を通り抜け、国道6号、国道349号と接続し、那珂市東木倉の国道118号に至ります。

路線データ

起点: ひたちなか市田中後7634番1地先（国道245号・茨城県道6号水戸那珂湊線交点）
終点: 那珂市西木倉字長堀188番3地先（国道118号分岐＝水戸農高入口交差点）
重要な経過地: （旧）勝田市（現ひたちなか市）
総延長: 15.241 km
実延長: 15.155 km

道路の幅員は場所によって異なり、ひたちなか市柳沢では25m（4車線）、ひたちなか市金上では14m（2車線）、那珂市中台から東木倉にかけては22m（4車線）となっています。

歴史

この道路は、1982年（昭和57年）に、前身である県道那珂湊勝田線と県道西木倉勝田線を統合して誕生しました。1995年（平成7年）に整理番号が38に変更され、現在に至ります。

物流や通勤の交通円滑化のため、バイパス化工事が進められ、2008年から2009年にかけて、ひたちなか市柳沢工区と那珂市工区が供用開始されました。また、金上十字路の交差点改良も行われています。

年表

1959年（昭和34年）：県道那珂湊勝田線が路線認定。
1973年（昭和48年）：県道西木倉勝田線が路線認定。
1982年（昭和57年）：県道那珂湊那珂線として路線認定。那珂湊勝田線と西木倉勝田線を廃止。
1993年（平成5年）：主要地方道に指定。
1995年（平成7年）：整理番号が38に変更。
2008年（平成20年）～2009年（平成21年）：バイパス区間が一部開通。
2011年（平成23年）：ひたちなか市田中後 - 同市大字三反田間にバイパスを新設する道路区域指定。
[2018年]:那珂市中台 - 同市西木倉の旧道を指定解除し、那珂市に移管
2023年（令和5年）: ひたちなか市武田 - 同市市毛を、通行する車両の高さの最高限度が4.1メートルの道路に指定。

路線状況

起点から旧道交点までの区間と、国道6号市毛十字路から終点までのバイパス区間は4車線で供用されており、その他の区間は2車線となっています。道路はほぼ直線で、見通しが良く、交通量が多いです。

この道路は、緊急輸送道路としても機能しており、災害時の被害拡大防止のため、電柱の設置が制限されています。

道路施設

この県道には、以下の主要な道路施設があります。

武田橋（JR常磐線）
堀口歩道橋
市毛歩道橋
中台跨線橋（JR水郡線）

地理

この県道は、ひたちなか市と那珂市を通過します。

交差する道路

国道245号・茨城県道6号水戸那珂湊線（起点）
茨城県道63号水戸勝田那珂湊線
茨城県道283号勝田停車場線
国道6号
国道349号
国道118号（旧道）
国道118号（新道）

沿線施設

沿線には、以下の施設があります。

茨城県立水戸農業高等学校
茨城女子短期大学
ひたちなか市立市毛小学校
勝田自動車学校
工機前駅
陸上自衛隊勝田駐屯地
金上駅
* ひたちなか市立三反田小学校

まとめ

茨城県道38号那珂湊那珂線は、ひたちなか市と那珂市を結ぶ重要な幹線道路であり、地域住民の生活や経済活動を支える上で欠かせない存在です。バイパス整備により、交通の円滑化が図られ、今後も地域発展に貢献することが期待されます。

もう一度検索