茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線

茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線



茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線は、茨城県桜川市を起点とし、土浦市を経て潮来市に至る、全長約81kmの自転車道です。この路線は、県内でも比較的新しい自転車道専用の県道であり、サイクリストにとって魅力的なコースとして知られています。

概要



この自転車道は、2016年4月1日に認定され、東日本旅客鉄道（JR）水戸線の岩瀬駅前（桜川市）から、JR常磐線の土浦駅（土浦市）付近を経由し、霞ヶ浦（西浦）の北岸および東岸を半周して、水郷北斎公園（潮来市）に至ります。県内最大級の自転車道であり、その総延長は81.3kmにも及びます。ただし、自転車歩行者専用道路としての整備は現在も進行中です。

主な通過地は、桜川市犬田から同市本木、真壁町古城、つくば市北条、土浦市藤沢、虫掛、川口、かすみがうら市牛渡、坂、田伏、そして霞ヶ浦大橋を渡り、行方市玉造甲、麻生、潮来市永山です。これらの地域を繋ぎ、多様な風景を楽しみながらサイクリングできるのが魅力です。

この路線の成り立ちは、かつて存在した「県道桜川土浦自転車道線（つくばりんりんロード）」と「県道潮来土浦自転車道線（霞ヶ浦自転車道）」という2つの自転車道路線を統合したものです。茨城県が推進する大規模サイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の一部を構成し、ナショナルサイクルルートにも指定されています。全体的に平坦な道が続くため、初心者からベテランまで幅広い層が楽しめるコースです。

路線データ



  • - 起点: 桜川市犬田字北栗1304番8地先（JR岩瀬駅前）
  • - 終点: 潮来市牛堀字海端51番1地先（水郷北斎公園入口・茨城県道5号竜ヶ崎潮来線交点）
  • - 重要な経過地: つくば市、土浦市、かすみがうら市、行方市
  • - 総延長: 49.264 km（令和2年茨城県道路現況調書による。路線認定時の道路区域延長は81,350m）
  • - 重用延長: 0.146 km
  • - 実延長: 49.118 km
  • - 最大幅員: 50.0 m
  • - 最小幅員: 2.2 m

歴史



この自転車道の歴史は、1992年（平成4年）に「つくばりんりんロード」と「霞ヶ浦自転車道」としてそれぞれ整備が始まったことに遡ります。2016年（平成28年）には、茨城県が「水郷筑波サイクリング環境整備総合計画」を策定し、県内を一周する大規模なサイクリングコースの整備を推進しました。その一環として、既存の2つの自転車道を統合し、県道505号が誕生しました。

2016年11月25日には、土浦市内で「つくばりんりんロード」と「霞ヶ浦自転車道」が接続され、全線が開通しました。この開通式典には、茨城県知事や沿線市長、そしてパラリンピックの銀メダリストも参加しました。

年表




その後も、道路の整備や拡幅が継続的に行われています。

路線状況



この自転車道は、自転車歩行者専用道路や交通量の少ない湖岸道路を中心に構成されています。コースは大きく2つに分かれ、桜川から土浦間が「つくばりんりんロード」区間、土浦から潮来間が「霞ヶ浦自転車道」区間です。

土浦市街地内では、接続ルートが整備され、案内看板や路面ペイントにより、利用者が迷わないように配慮されています。また、JR常磐線との交差部では、自転車道がアンダーパスで交差しており、安全に通行できます。

「つくばりんりんロード」区間は、自転車歩行者専用道路であり、交差点では自転車優先の箇所が多いですが、一部自動車優先の箇所も存在します。県では、交差点改良工事を進め、安全対策に取り組んでいます。

レンタサイクル



茨城県では、この路線を含む「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を広く活用してもらうため、「水郷筑波広域レンタサイクル事業」を実施しています。沿道の7箇所で自転車をレンタルでき、返却も異なる場所で可能です（冬季を除く）。

ナショナルサイクルルート



当自転車道を含む「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、2019年にナショナルサイクルルートに指定されました。このルートは、当自転車道に加え、霞ヶ浦の南岸や国道354号以北の市町村道等を含みます。ゲートウェイ施設として、土浦港の「りんりんポート土浦」と土浦駅の「りんりんスクエア土浦」が指定されています。

愛称（コース名称）



  • - つくば霞ヶ浦りんりんロード: 霞ヶ浦を一周し、潮来から岩瀬までを結ぶ全長約180kmのサイクリングコースの総称。
  • - つくばりんりんロード: 岩瀬から土浦間、旧筑波鉄道の線路跡を活用した全線自転車歩行者専用道路の約40km区間。
  • - 霞ヶ浦自転車道: 土浦から潮来間、霞ヶ浦湖岸に沿って整備された区間。

道路施設



つくばりんりんロード区間には、旧駅跡地を利用した休憩所が6箇所あります。霞ヶ浦自転車道区間には、専用の休憩施設はありませんが、歩崎公園などの公園施設が利用できます。

つくばりんりんロードの休憩所

  • - 岩瀬休憩所（桜川市犬田）
  • - 雨引休憩所（桜川市本木）
  • - 真壁休憩所（桜川市真壁町古城）
  • - 筑波休憩所（つくば市北条）
  • - 藤沢休憩所（土浦市藤沢）
  • - 虫掛休憩所（土浦市虫掛）

霞ヶ浦自転車道の休憩所


橋梁



  • - 沼田二号橋（男女の川、つくば市筑波・沼田）
  • - 沼田一号橋（逆川、つくば市筑波・沼田・大貫）

地理



この自転車道は、南北約80kmにわたり、全体的に平坦なコースが特徴です。起点付近の標高が最も高く、霞ヶ浦湖岸に向かって低くなっていきます。筑波山の展望や、霞ヶ浦の美しい景観が楽しめます。

通過する自治体



茨城県

交差する道路



多数の県道や国道と交差しますが、ここでは一部のみを記載します。


沿線




脚注



（省略）

関連項目



（省略）

外部リンク



（省略）

以上が、茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線に関する詳細な情報です。この自転車道は、サイクリングを楽しむだけでなく、地域の自然や歴史、文化に触れることができる魅力的なルートです。

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