茨城県道7号石岡筑西線

茨城県道7号石岡筑西線

茨城県道7号石岡筑西線は、茨城県石岡市を起点とし、筑西市に至る全長約35キロメートルの主要地方道です。この道路は、県南地域と県西地域を最短ルートで結ぶ重要な役割を担っており、特に国道6号と接続する石岡市東大橋から、筑波連峰の上曽峠を越えて筑西市に至る区間は、終日交通量が多いことで知られています。

概要

この県道は、石岡市と筑西市を東西に結ぶ主要な道路であり、途中には筑波連峰を横断する上曽峠が含まれます。この峠道は、かつては狭くカーブが多い区間でしたが、バイパス建設により、より安全でスムーズな通行が可能となりました。石岡市内の国道6号との交差点から、常磐線や常磐自動車道を陸橋で渡り、柏原工業団地を抜けて石岡市村上に至る区間は、「村上六軒線」という通称で呼ばれ、都市計画道路としても整備されています。

路線データ

起点: 茨城県石岡市旭台（国道6号交点）
終点:
茨城県筑西市西谷貝字沼堀342番2（国道294号交点）
茨城県筑西市横塚字堂東57番1地先（国道50号交点）
総延長: 35.439 km
重用延長: 0.017 km
実延長: 35.422 km

歴史

この道路の歴史は古く、1954年に主要地方道として認定された県道下館石岡線が前身です。その後、1995年に整理番号が7に変更され、2005年には現在の路線名である県道石岡筑西線に改称されました。また、2007年には石岡市内の旧道が市道に降格され、2014年には国道50号のバイパス開通に伴い、一部区間が新たに県道として指定されました。

年表

1954年9月1日：県道下館石岡線として路線認定（整理番号17）。
1960年12月14日：全区間供用開始。
1966年6月20日：小貝川に架かる成田橋の架け替えと取り付け道路供用開始。
1968年12月12日：石岡市村上の狭隘路を線形拡幅改良。
1971年1月18日、4月8日：真壁町付近のバイパス新道供用開始。
1972年1月20日、1973年3月22日、1974年10月12日：真壁町内の新道供用開始。
1977年12月22日：明野町から下館市間の狭隘路を2車線化拡幅改良。
1980年11月4日：石岡市バイパス「村上六軒線」が都市計画事業化。
1981年3月31日：石岡市東大橋から村上までの区間が県道指定。
1983年1月31日：真壁町内のバイパス道路供用開始。
1986年5月6日：明野町から下館市間の旧道が降格。
1986年6月19日：石岡市内のバイパス一部が開通。
1988年2月12日：真壁町内の旧道が降格。
1991年9月20日：石岡市柏原から村上までの区間が開通（村上六軒線全線開通）。
1993年5月11日：主要地方道に指定。
1995年3月30日：整理番号が7に変更。
2000年4月1日：石岡市内の区間が車両最大重量限度25トンに指定。
2001年2月22日、3月1日：上曽バイパスの道路区域が決定し、真壁町内の区間が車両最大重量限度25トンに指定。
2003年3月27日：上曽バイパスの事業計画が変更。
2004年3月22日：石岡市内の区間が車両高さ制限4.1mに指定。
2005年4月1日：県道石岡筑西線に名称変更。
2007年4月12日：石岡市内の旧道が市道に降格。
2011年1月24日：石岡筑西線バイパスの一部が開通。
2015年3月26日：国道50号の現道区間が県道に編入。
2017年7月27日：石岡市内の旧道が市道に降格。
2018年3月26日：上曽トンネルの事業計画変更に伴い、道路区域が除外。
2019年4月1日：石岡市内の区間が車両高さ制限4.1mに指定。
2019年7月31日：石岡市内の区間が車両高さ制限4.1mに指定、国際コンテナ車の重量・長さ上限引き上げ。

旧道

石岡市下林地区には、バイパスと並行する約1.2kmの旧道が存在します。この旧道は、かつては屈曲が多く、小学校が沿線にあるため、朝夕の交通渋滞が激しい区間でした。バイパス開通後、旧道の渋滞は解消し、2017年に石岡市に移管されました。

路線状況

東大橋 - 村上間: 東大橋から正上内までは4車線、そこから村上までは2車線となっています。この区間は、石岡市西部や筑西市から国道6号へ向かう車両、逆に石岡市東部から西部、筑西市方面へ向かう車両で終日交通量が多くなっています。
村上 - 筑西市間: 石岡市村上からは2車線となり、林地区、柿岡商店街を通り、筑波連山の上曽峠に至ります。上曽峠は、車線のない片側対面通行の山道で、大型トラックやバスの通行が多いほか、冬季の路面凍結や、梅雨時期や台風による崖崩れ、土砂崩れの危険もあります。そのため、バイパス建設が進められています。柿岡商店街では、祭り開催時には一部区間が全面通行止めになることがあります。

道路法に基づき、石岡市旭台から筑西市丙、筑西市横塚から西谷貝の間は、緊急輸送道路として電柱の設置が制限されています。

重複区間

茨城県道64号土浦笠間線（石岡市柿岡地内）
茨城県道42号笠間つくば線（石岡市柿岡地内）

道路施設

行里川歩道橋（石岡市石岡・行里川）
荒金跨線橋（JR常磐線・国道355号、石岡市荒金/杉並 - 同市正上内/北府中）
柏原大橋（常磐自動車道、石岡市石岡・正上内）
下川橋（恋瀬川、石岡市上林 - 柿岡）
山尾跨線橋（茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線、桜川市真壁町山尾 - 真壁町田）
塙世橋（桜川、桜川市真壁町塙世）
鴻巣橋（観音川、桜川市真壁町下谷貝）
成田橋（小貝川、筑西市成田）
中島橋（五行川、筑西市下中山）

上曽トンネルの建設計画

上曽峠を解消するためのバイパスとして計画された上曽トンネルは、2001年に起工式が行われましたが、工事が中断されました。その後、計画が見直され、現在は桜川市と石岡市が主体となり、新たな事業計画が進められています。トンネルは全長3.54kmで、完成すれば県道としては日本最長になる予定です。現在、桜川市側では工事が着手されています。

地理

東大橋から正上内にかけては、ロードサイド店舗や病院、ガソリンスタンドなどが立ち並び、石岡市の新市街地を形成しています。一方、筑波連山の上曽峠は、標高差約260mの難所であり、峠道はつづら折りの道や急な坂道が続きます。峠を越えると、桜川市を経て筑西市に入り、JR下館駅付近で茨城県道14号筑西つくば線に接続します。

通過する自治体

石岡市
桜川市
筑西市

交差する道路

国道6号（石岡市旭台1丁目・起点）
茨城県道52号石岡城里線（石岡市行里川）
国道355号（石岡市正上内）
国道355号石岡岩間バイパス（石岡市柏原）
茨城県道64号土浦笠間線（石岡市柿岡）
茨城県道42号笠間つくば線（石岡市柿岡）
茨城県道42号笠間つくば線（石岡市柿岡・柿岡上宿交差点）
フルーツライン（石岡市上曽）
茨城県道41号つくば益子線（桜川市真壁町山尾）
茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線（桜川市真壁町山尾）
茨城県道150号月岡真壁線（桜川市真壁町真壁）
茨城県道131号下妻真壁線（桜川市真壁町塙世）
茨城県道151号荻島真壁線（桜川市真壁町塙世）
茨城県道148号東山田岩瀬線（桜川市真壁町細芝）
茨城県道45号つくば真岡線（筑西市桑山）
茨城県道14号筑西つくば線（筑西市下中山）
茨城県道7号石岡筑西線 支線（筑西市丙・桜町交差点）
茨城県道305号下館停車場線（筑西市甲・田町交差点）
国道294号（筑西市西谷貝、終点）

支線

茨城県道7号石岡筑西線 現道（筑西市丙・桜町交差点）
茨城県道14号筑西つくば線・茨城県道207号高田筑西線（筑西市横島・横島交差点）
茨城県道149号横塚真壁線（筑西市横塚）
国道50号（筑西市横塚字堂東・下館バイパス横塚入口交差点、支線終点）

沿線にある施設

イオン石岡店
常磐自動車道石岡バスストップ
柏原工業団地
JGMゴルフクラブやさと石岡コース
東筑波カントリークラブ
柿岡商店街
青丘学院つくば中学校・高等学校
上曽峠
重要伝統的建造物群保存地区真壁
茨城県立真壁高等学校
桜川市役所真壁庁舎
桜川警察署
茨城県県西総合公園
筑西市役所

脚注

注釈
出典
参考文献

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所
筑西土木事務所
筑西市ナビ「ちくナビ！」

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