草光俊雄

草光俊雄

草光俊雄（くさみつ としお、1946年11月6日 - ）は、日本の英国史学者。東京大学名誉教授であり、放送大学の教授も務めた。

学歴と職歴

広島県に生まれ、桐朋高等学校を卒業。1973年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、1975年に同大学院修士課程を修了。1983年には、学位論文「British Industrialisation and Design 1830-51」で英国シェフィールド大学よりPh.D（博士号）を取得。

1983年から1985年までケンブリッジ大学ニーダム研究所の研究員を務める。1993年に東京大学教養学部の助教授に就任し、1994年に教授へ昇進。2004年からは放送大学の教授も兼任し、2017年に定年退職を迎えた。

研究内容と業績

専門は英国史であり、特に19世紀の産業化とデザインの関係に関する研究で知られている。ケンブリッジ大学ニーダム研究所での研究員経験も持ち、幅広い知識と深い洞察力に基づいた研究活動を展開している。東京大学や放送大学での教育活動を通じて、多くの学生を育成した。

著作

単著
『明け方のホルン 西部戦線と英国詩人』（小沢書店、1997年、のちみすず書房 大人の本棚、2006年）
『歴史の工房 英国で学んだこと』（みすず書房、2017年）

共編著
『未来のなかの中世』（小林康夫共編、東京大学出版会、1997年）
『日英交流史 1600-2000 5 社会・文化』（都築忠七, ゴードン・ダニエルズ共編、東京大学出版会、2001年）
『地域文化研究 3』（山内久明, 木畑洋一共編著、放送大学教育振興会、2002年）
『英語総合A 2005』（大石和欣共編著、放送大学教育振興会、2005年）
『英語総合B poem into song 2007』（ティモシー・ハリス共著、放送大学教育振興会、2007年）
『地域文化研究 3 ヨーロッパの歴史と文化』改訂版（宮下志朗共編著、放送大学教育振興会、2007年）
『歴史と人間』（五味文彦, 杉森哲也共編著、放送大学教育振興会、2008年）
『ヨーロッパの歴史と文化 中世から近代』（河原温共編著、放送大学教育振興会、2009年）
『アフリカ世界の歴史と文化 ヨーロッパ世界との関わり 人文学プログラム』（北川勝彦共編著、放送大学教育振興会、2013年）

翻訳
『ウィリアム・モリス』（ピーター・スタンスキー著、雄松堂出版、1989年）

参考文献

『駒場2001』
* 草光俊雄先生 履歴・業績目録 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻紀要、2004

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