草野威

草野 威について

草野 威（くさの たけし、1928年8月19日 - 2009年1月15日）は、日本の政治家であり、公明党に所属して衆議院議員を6期にわたり務めた重要な人物です。彼の生涯は、政治活動を通して時代の変化に深く関わり、特に平和や人権に対する取り組みで知られています。

初期の経歴

草野は北樺太で生まれましたが、彼の人生の大きな転機は終戦でした。彼はハルピン学院で学んでいましたが、その後東京外事専門学校に入学します。しかし、学校を中退し政治家としての道を歩むことになりました。

政界入り

1967年、草野は横浜市会議員（西区選挙区）に立候補しましたが、初めは落選しました。その後、1971年に再度挑戦し、見事当選を果たしました。この際、公明党神奈川県民運動本部長として様々な活動に励みました。

特に、米空母の横須賀母港化反対運動や核軍縮・平和推進運動で活躍し、一期だけの市会議員として地域の声を代弁しました。彼の活動が評価され、次の世代にバトンが渡されることになります。

国政への進出

1976年、彼は第34回衆議院議員総選挙で神奈川4区から立候補し、見事初当選を果たしました。以後、6期にわたって議員としてその職務を全うし、さまざまな政策に貢献しました。その間、1981年には公明党第39回中央委員会で副議長を務めたほか、1986年には国民運動本部長にも就任しました。

引退と最晩年

草野は1993年の第40回衆議院議員総選挙には出馬せず、政治家としてのキャリアを終えました。彼の後継者として上田晃弘が選ばれました。草野はその後も地域社会への貢献を続けつつ、2009年1月15日に東京都中央区の病院で下咽頭がんのため亡くなりました。享年は80歳でした。

元秘書

草野の政治活動を支えた重要な人物として、元秘書の斉藤しずおがいます。彼は後に練馬区議会議員として活躍しました。また、草野の秘書としても知られる漆原良夫も、政治の道を歩んでいきました。

参考文献と関連項目

日本の政治家としての草野の業績は『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』（日外アソシエーツ、2005年）などの資料でも確認できます。また、上田晃弘は草野の後を継ぐ形で公明党の衆議院議員としての活動を行なっています。

草野 威の人生は、日本の政治史の一部として、今もなお多くの人々に記憶されています。

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