草間小鳥子

詩人の草間小鳥子は、1987年8月24日に神奈川県で生まれた。日本現代詩人会の会員であり、現代詩の分野で活躍している。

生い立ちと文学への道

児童文学作家である母、岡田貴久子の影響を受け、幼少期から読書に深く親しんだ。小学生の頃には冒険小説や推理小説など、ジャンルを問わず多岐にわたる作品に触れている。学んだ日本女子大学附属中学校・高等学校は、文学作品の書評を取り入れた授業や、多岐にわたる読書・作文課題など、国語教育に特に力を入れていた環境であり、これらの経験がその後の文学的な素養を育む上で重要な役割を果たしたという。これらの豊かな読書体験と恵まれた教育環境が、現在の創作活動の礎となっている。

多彩なキャリアと資格

文学の世界に進む以前から、様々な分野で活動していた。高校時代からメディアでの活動を開始し、ラジオパーソナリティを務めたほか、BS朝日でのキャスターやリポーター、さらには第4代横浜観光親善大使など、多様な役職を経験した。日本女子大学文学部英文学科を卒業後、大手エンターテインメント企業であるポニーキャニオンに入社し、映像プロデューサーとして多様なコンテンツ制作に携わった。これらの幅広い経験は、彼女の作品に多様な視点をもたらしている可能性がある。また、実用英語技能検定1級、知的財産管理技能検定2級、普通自動車免許など、様々な資格を所持している。

創作活動の開始と評価

文学創作は、2012年からの童話執筆を経て、2013年に詩作を開始したことから本格化した。創作活動における初期の評価として、2016年に童話「座布団いちまい!」で第14回北日本児童文学賞最優秀賞を受賞した。詩人としての確固たる評価を得たのは、2018年の詩と思想新人賞受賞が大きい。2019年には、資生堂の季刊誌『花椿』の付録として、小詩集『ビオトープ』を発表し、その詩世界が広く知られるきっかけとなった。詩集『あの日、水の森で』は、2020年に第71回H氏賞の候補に選出され、その実力が改めて認められた。そして、2025年には最新詩集『ハルシネーション』により、現代詩における権威ある賞の一つである第75回H氏賞を受賞する快挙を達成した。

詩作以外の表現活動

詩の朗読を軸とした表現活動にも積極的であり、2018年からは女優の熊谷弥香、音楽家の茂野雅道と共にポエトリーリーディングユニット「Poetic Mica Drops（ポエティック・ミカ・ドロップス）」を結成し、活動を展開している。また、映像とのコラボレーションも行っており、2021年には映像作家の宮嶋風花との共同制作によるポエトリーリーディングドラマ『今日、京都ミカと猫。』がLINE NEWS 「VISION」で配信された（全10話）。このように、詩という枠を超え、多様なメディアや形式での表現を追求している。

主な作品

詩集『てのひらに冒険』（クロネコ商会、2014年）※私家版
「N／65億の孤独」『ショートショートの花束・8』 講談社文庫、2016年
「Forget Me Not」『ショートフィルムズ』学研プラス〈5分後の隣シリーズ〉、2019年7月
小詩集『ビオトープ』（資生堂花椿文庫、2019年）
『あの日、水の森で』土曜美術社出版販売、2020年10月
「壺から聞いた話」「今夜だけスーパースター」『夢三十夜』学研プラス〈5分後の隣シリーズ〉、2021年6月
詩集『源流のある町』七月堂、2022年10月
詩集『ハルシネーション』七月堂、2024年10月

メディア出演・掲載

過去にはテレビ番組（テレビ朝日系『アナタマ』、BS朝日『News Access』、テレ朝チャンネル『上田ちゃんネル』、フジテレビ『99人の壁』など）やラジオ番組（FMサルース『Talk Of The Town』）への出演経験がある。また、『CanCam』（小学館）や『Ray』（主婦の友社）といった雑誌にも掲載されたことがある。

外部リンク

草間小鳥子 (@eureka1328) - X（旧Twitter）

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