荒木義夫

荒木義夫の生涯と業績

荒木義夫（あらき よしお、1894年6月17日 - 1984年2月5日）は、日本の内務官僚として知られ、数多くの地方行政や警察業務において重要な役職を担った人物です。彼の出身地は兵庫県で、父親は荒木矩という名前の人物でした。

彼は第三高等学校を卒業後、1919年に京都帝国大学法学部法律学科を卒業します。その後、伊藤忠に入社しますが、1921年には内務省特殊財産管理局で嘱託としての職を得ます。翌1922年11月には、高等試験行政科試験に合格し、内務省の職員としての道を歩むことになります。

荒木はその後、地方行政や警察の分野で多彩な経歴を持つようになります。福井県警視を初め、鹿児島県および福井県で地方事務官として勤務し、その後、三重県の工場監督官や山梨県、長野県、神奈川県、大阪府の書記官・警察部長など、地域によって多様な職務を歴任しました。また、警視庁では警務部長といった重要な役職も経験します。

1939年9月には徳島県知事に就任し、わずか1年余りで1940年12月に退任。続いて台湾総督府に転任し、警務局長としての職を得ます。さらに1942年7月には福島県知事に任命され、1943年4月までその職にとどまります。その後は愛知県参事官などを務め、1943年には官籍を離れ、退官となります。

戦後においては公職追放の憂き目に遭い、その影響を受けましたが、彼の公務に対する情熱は多くの地方での政策に顕著な影響を与えました。

家族

荒木義夫は家庭についても注目されることがあり、娘の大村トシ子さんは知名度のある衆議院議員、大村襄治の妻であったことで話題に上ります。このように彼の家族も政界での影響力を持っていたことが知られています。

栄典

彼の活躍は評価され、1940年8月15日には紀元二千六百年祝典記念章を授与されるなど、広くその功績が認められました。

参考文献

• - 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

荒木義夫の生涯は日本の地方行政や警察制度における重要な一頁として、後世にわたって語り継がれることでしょう。

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