大村襄治

大村襄治は、1919年（大正8年）3月30日に生まれ、1997年（平成9年）12月15日に78歳で亡くなった日本の政治家、官僚です。衆議院議員を8期務め、防衛庁長官（第39代）を歴任しました。父は同じく防衛庁長官を務めた大村清一です。

経歴

東京府出身。旧制東京高等学校を卒業後、1940年10月に高等試験行政科に合格。1941年に東京帝国大学法学部法律学科を卒業し、内務省に入省しました。当初は土木局に配属されましたが、その後、内務省大臣官房、地方局、大蔵省主計局などを経て、1953年10月には自治庁財政部理財課長（後の地方債課長）に就任しました。その後も福岡県総務部長、自治庁税務局府県税課長、自治庁長官官房調査官、自治省大臣官房調査官、同省大臣官房参事官などを歴任し、1962年5月には同省官房長に就任、翌年には同省財政局長となり、退官しました。

1963年11月の第30回[[衆議院議員総選挙]]では、父の地盤を引き継ぎ旧岡山1区から出馬しましたが、次点で落選しました。しかし、1967年1月の第31回[[衆議院議員総選挙]]で再び旧岡山1区から出馬し、初当選。以降、8期連続で当選を果たしました。1973年11月には、第2次田中角栄第1次改造内閣で内閣官房副長官に就任。その後、大蔵政務次官、自民党副幹事長、自民党安全保障調査会の防衛力整備小委員会委員長などを歴任しました。防衛族議員の中心的な一人として、1980年11月には鈴木善幸内閣で防衛庁長官として初入閣を果たしました。

1989年春の叙勲では勲一等瑞宝章を受章。1990年2月の衆院選で落選し、政界を引退しました。

1997年12月15日、肺炎のため東京都世田谷区の自衛隊中央病院で死去。78歳でした。死没日をもって従六位から従三位に叙されました。墓所は小平霊園にあります。

人物像

趣味は剣道と短歌。住所は東京都板橋区南町にあり、岡山県津山市にも籍がありました。

著書

「GNP1％論の軌跡」（千代田永田書房）

関連人物

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