荘元祐

庄元祐（しょう もとすけ）について

庄元祐は、戦国時代に存在した武将であり、備中国の猿掛城の城主として知られています。また、彼は「穂井田」とも呼ばれ、穂井田元祐といった名称でも知られています。

生涯の概要

元祐は、三村家親の長男として誕生しました。彼の家族である庄氏は、備中での守護代の家柄であり、戦国時代には国人衆がさまざまな大名勢力に分かれ、争いを繰り広げていました。当初、荘氏と三村氏は連携をして勢力を拡大しようとしていましたが、永禄2年（1559年）の猿掛合戦では対立を迎えることになります。この戦いは長引き、三村家親の仲介によって毛利氏が和平を持ちかけることでようやく和解に至りました。その結果、荘為資や荘実近の養子として元祐は荘氏に迎え入れられました。

毛利氏配下としての活動

元祐は荘氏の養子となり、荘氏の代々の通字である「資」を用いることになり、名を「元資」と改名しました。この時、毛利氏から通字である「元」の使用を許可され、そのサインも変更しています。なお、彼と混同されることのある15世紀中頃の猿掛城主であった荘元資とは別人物です。

元資は、毛利氏の配下の武将として活躍しました。永禄10年（1567年）の明善寺合戦では、三村家親が宇喜多直家に暗殺された後、その弔い合戦のために三村軍の右翼を命じられましたが、戦局は厳しく、元資は敗北を喫しました。それにもかかわらず、彼は毛利氏の下で備中国の兵を指揮し、九州などへの出陣を果たし、毛利氏からもその活躍を賞賛されました。

最期についての伝説

元祐の最期に関してはさまざまな説があります。同時代の文献によると、元資は元亀2年（1571年）の9月4日に、佐井田城を巡る浦上・宇喜多勢との戦いで討死したとされています。一方で、別の伝承や系図によれば、天正3年（1575年）の備中兵乱の際に三村氏に味方し、毛利氏と交戦中に斉田城で討死したという説もあります。また、元亀2年の1月にも宇喜多勢との戦闘で討たれたとも言われています。

後年作成された毛利氏の家譜では、毛利元就の四男、毛利元清を養子にしたとされますが、元清自身は猿掛城がある穂田郷を名乗ったことを記しており、荘氏との関係を否定しています。

このように、庄元祐の生涯は争乱の時代と密接に結びついており、彼の存在は備中国の歴史における重要な要素となっています。

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