菅澤紀行

菅澤紀行

菅澤紀行（すがさわ のりゆき、1987年2月3日生まれ）は、茨城県出身のプロバスケットボール選手。ポジションはスモールフォワードで、現在はB.LEAGUEの福島ファイヤーボンズに所属しています。

プロ入りまでの道のり

バスケットボールを始めたのは小学校の頃。中学校時代には沖縄県へ転居し、高校は石川高校に進学しました。全国大会での目立った実績はありませんでしたが、1年間の浪人生活を経て鹿屋体育大学へ進学。大学3年次には手首を骨折し、インカレを欠場する苦難も経験しました。しかし、4年次の2009年インカレでは、信平優希、神津祥平、落合知也らを擁する強豪・法政大学を破り、チームを初のベスト8進出に導く原動力となりました。

大学卒業後は一旦教職に就きましたが、プロ選手になる夢を諦めきれず、数ヶ月で退職。リンク栃木ブレックス（現・宇都宮ブレックス）と契約し、下部組織であるJBL2・TGI D-RISEに加入しました。D-RISEでは、ブレックスの試合でのグッズ販売を手伝いながらプレーを続け、2シーズン在籍後、チームを離れました。

プロ選手として

2012年、bjリーグドラフト会議で群馬クレインサンダーズ、埼玉ブロンコス、浜松・東三河フェニックスの3球団から1巡目指名を受け、抽選の結果、群馬クレインサンダーズに入団。2012-13シーズンは28試合に出場しました。

2013年には秋田ノーザンハピネッツへ移籍。秋田では、主にチェイス・マクファーランドらビッグマンと交代する形で途中出場し、外国籍選手相手にインサイドで体を張る役割を担いました。2013-14シーズンは全46試合に途中出場し、中村和雄ヘッドコーチから「影の功労者」と称賛されました。

また、このシーズンには、チームの得点時に両人差し指を立てて両腕を頭上に突き上げる独自の応援ポーズを考案。このポーズが観客にも広まり、秋田の応援スタイルとして定着しました。

2014-15シーズン、長谷川誠ヘッドコーチは、インサイド中心だった菅澤にアウトサイドでのプレーも求めました。田口成浩や大塚裕土らとのポジション争いが激化し、出場機会は減少しましたが、2015年4月26日の埼玉ブロンコス戦では26得点を挙げ、ダンクシュートも決めるなど、存在感を示しました。

2015-16シーズン、11月29日の岩手ビッグブルズ戦では、田口の欠場をカバーする形で23分間出場し、17得点を挙げ、勝利に貢献。長谷川ヘッドコーチは勝因の一つに菅澤の活躍を挙げました。このシーズンは47試合に出場し、1試合あたりの出場時間も増加しました。

2016-17シーズン、Bリーグ開幕戦で、これまで公式戦での対戦がなかったリンク栃木ブレックスと対戦。菅澤はスリーポイントシュート2本を決め、勝利に貢献しました。

その後、岩手ビッグブルズ、仙台89ers、富山グラウジーズ、京都ハンナリーズを経て、2021-22シーズンはB3.LEAGUEに新規参入した長崎ヴェルカに所属。2022シーズンからは熊本ヴォルターズに加入しました。

2023-24シーズンも熊本と契約を継続し、2024-25シーズンは福島ファイヤーボンズへ移籍。

プレースタイルと人物像

熊本ヴォルターズでは、2022-23シーズンにアシスタントコーチを兼任。自ら「グッズ担当」を名乗り、ヴォルターズグッズのPRに積極的に取り組みました。「推しは一人じゃなくてもいいんです」といった発言がブースターに人気を博し、菅澤が企画に参加したグッズ「フード付き推しタオル」は即日完売するなど、その企画力とPR手腕を発揮しています。

コート内外でチームを盛り上げるムードメーカーとして、多くのファンから愛される選手です。

所属チーム

鹿屋体育大学
TGI D-RISE (JBDL) (2010-12)
群馬クレインサンダーズ (bjリーグ) (2012-13)
秋田ノーザンハピネッツ (bjリーグ→B.LEAGUE) (2013-17)
岩手ビッグブルズ (2017-18)
仙台89ERS (2018-19)
富山グラウジーズ (2019-20)
京都ハンナリーズ (2020-21)
長崎ヴェルカ (2021-22)
熊本ヴォルターズ (2022-24)
* 福島ファイヤーボンズ (2024-)

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