TGI D-RISE

TGI D-RISE（ティー・ジー・アイ・ディー・ライズ）

TGI D-RISEは、かつて栃木県小山市を本拠地としてNBDL（ナショナル・バスケットボール・デベロップメント・リーグ）に所属していたバスケットボールチームです。B.LEAGUEに所属する宇都宮ブレックス（旧：リンク栃木ブレックス）の下部組織として活動し、現在のパスラボ山形ワイヴァンズの実質的な前身となりました。

概要

TGI D-RISEはプロとアマチュアが混成するチームとして組織されていました。当時、練習生は「デベロップメント・プレイヤー」と呼ばれていましたが、D-RISEはいわゆる二軍的な位置づけで、中長期的な選手の育成を主な目的として設立されました。このような下部組織を持つ形態は、bjリーグの一部のチームや、JBLのレラカムイ北海道でも検討されていました。

選手の契約形態は、B契約・C契約（有給契約）とD契約（無給契約）の3種類がありました。有給契約の選手は、週2回のスクールインストラクター業務を行うことが義務付けられていました。D契約の選手は、アウェー遠征には帯同しませんでした。選手には、D-RISEでの活躍次第で宇都宮ブレックスへ昇格するチャンスがありましたが、逆にブレックスの選手がD-RISEへ降格する可能性もありました。選手枠は最大16名で、そのうち有給契約の選手は12名までと定められていました。

所属選手の年齢は28歳以下で、契約更新は最大3シーズンまでと制限されていました（ただし、JBL所属歴のある選手はこの限りではありませんでした）。

チーム名の由来

チーム名の『TGI』は、活動エリアである「Tochigi（栃木）」「Gunma（群馬）」「Ibaraki（茨城）」の頭文字から取られています。『D-RISE』の『D』は「Development（育成）」「Dream（夢）」「Dynamic（活性化）」を意味し、『RISE』はトップ選手への上昇という願いが込められています。

歴史

2009年： 育成チーム（デベロップメント・チーム、通称：D-TEAM）の結成が発表されました。宇都宮ブレックスの選手を中心とする有給契約選手と、トライアウトで選ばれた無給契約選手で構成され、クラブ連盟に登録されました。当初のチーム名は「ブレックス・バスケットボールクラブ」でしたが、これは仮称であり、正式なチーム愛称は後日発表される予定でした。しかし、諸事情により延期となりました。
2010-2011シーズン： JBL2（日本バスケットボールリーグ2部）に参入しました。JBL所属チームの下部組織としては、初のJBL2参入となりました。このシーズンからJBLの移籍に関するルールが改正され、シーズン中の登録変更が2回まで可能になったため、シーズン中の昇格・降格が行われる場合もありました。
2010年6月1日： 新チーム名が「TGI D-RISE（ティージーアイ・ディー・ライズ）」に決定しました。旧ブレックスクラブの選手にトライアウトで選ばれた選手を加え、JBL2に参戦しました。JBL2開幕直前には、リンク栃木からショーン・ヒンクリー、開幕後には並里成が加入しました（いずれも後にトップチームへ復帰）。
2013年8月： 2014-15シーズンから運営権を「パスラボ山形ワイヴァンズ」に譲渡し、フランチャイズを山形県に移すことが発表されました。大塚商会アルファーズがトップチームである宇都宮ブレックスにリーグの会員権を譲渡したものの、別途存続している状況とは異なり、TGI D-RISEはパスラボ山形ワイヴァンズの前身となる形で5年間の歴史に幕を閉じました。なお、宇都宮ブレックスとは提携関係を継続していく方針となりました。

成績

JBL2

最高成績：3位（2011-12シーズン）

獲得タイトル

2009-10シーズン
小山市総合競技選手権大会：優勝
栃木県総合選手権大会兼関東総合選手権大会栃木県予選会：優勝
栃木県クラブ選手権大会兼全国クラブ選手権大会関東予選会：優勝

選手とスタッフ

スタッフ

ヘッドコーチ：金澤篤志

過去の所属選手

ポール・ビュートラック
椎名雄大
大内悟
小沼功治
伊戸重樹
尾崎裕巳
松木拓也
荒井尚光
劉衡
奥本友人
中村和貴
久山智志
齊藤洋介
亀崎光博
新垣貴大
井手勇次
藤江建典
鮫島宗一郎
菅澤紀行
下地恵輔
中西良太
八幡圭祐
及川啓史
早川ジミー
笠原大史
髙村成寿
今井雄大
上松大輝
大塚裕土

A契約を経験した選手

多嶋朝飛
ショーン・ヒンクリー
並里成
* 遠藤祐亮

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