菊池武政

菊池武政（きくち たけまさ）は、南北朝時代に活躍した武将で、菊池氏の第16代当主です。第15代当主である菊池武光の子として生まれ、良政の兄にあたります。通称は菊池次郎として知られています。

生涯

菊池武政は、父である武光と共に、九州における北朝勢力との激しい戦いに身を投じました。筑後川の戦いにも従軍し、その武勇を示しました。建徳2年/応安4年（1371年）7月には、九州探題今川了俊の嫡男である貞臣と田原氏能が籠城する高崎山城を攻撃しました。翌文中元年/応安5年（1372年）2月には、肥前に上陸した了俊の弟である仲秋を攻めましたが、この戦いで敗北を喫し、父と共に大宰府を捨てて高良山に逃れることとなりました。文中2年/応安6年（1373年）11月、父である武光が病没したことを受け、菊池氏の家督を継承しました。しかし、その時の菊池氏の勢力は非常に逼迫しており、阿蘇惟武に援軍を要請せざるを得ない状況だったと伝えられています。

家督を継承してからわずか半年後の文中3年/応安7年（1374年）5月26日、武政は戦で負った傷がもとで病没しました。享年は33歳という若さでした。遺体は熊本県菊池市にある正観寺に葬られ、その後、子の武朝が菊池氏の家督を継ぎました。法名は志行とされています。

明治44年（1911年）11月15日、その功績を称えられ、従三位を贈られました。この叙位は、彼の生前の活躍と菊池氏への貢献を改めて評価するものでした。

また、菊池十八外城の中心である菊池城は、正平年間に武政が築城したという説もあります。この城は、菊池氏の拠点として重要な役割を果たし、その後の歴史においても重要な意味を持っています。

脚注

参考文献

杉本尚雄『人物叢書 菊池氏三代』吉川弘文館、1988年。

関連事項

小木阿蘇神社

外部リンク

* 菊池の会　http://wwwc.dcns.ne.jp/~m.t-kiku/index.html

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