菩提院

菩提院（ぼだいいん）：香川県の真言宗の寺院

菩提院は、香川県綾歌郡綾川町に所在する真言宗御室派に属する寺院で、本尊には阿弥陀如来立像が祀られています。この寺院は新四国曼荼羅霊場の第12番札所としても知られ、多くの参拝者が訪れます。菩提院の御詠歌には、「ごくらくの　みだのちかひに　さそわれて　ぼだいのてらに　くるぞうれしき」という歌があり、信者たちがこの場所に惹かれる心情を詠んでいます。

歴史的背景

菩提院の歴史は古く、天平元年（729年）にさかのぼります。この年、僧侶行基がこの地に来訪し、浄地を選んで伽藍を建立しました。行基はこの地で人々に仏法を説き、信仰を広めたのが菩提院の起源とされています。その後、弘仁13年（822年）には、著名な僧侶空海が来訪し、秘密灌頂の道場として菩提院を位置づけました。これにより、貴族や庶民を問わず多くの人々が菩提を求めて訪れるようになり、この寺の名は「菩提院」と名付けられました。

仁和年間（885-888年）には、名高い菅公が滝宮の官舎に住んでいたことから、毎月菩提院に参拝していたとの言い伝えがあります。かつてはかなりの広さを誇る大伽藍であり、十万坪以上の境内があったと言われています。

見どころと参拝案内

菩提院には、裏山に「ミニ八十八箇所」として知られる、15分程度で回れる参拝コースが存在します。これは四国遍路にちなんだもので、多くの信者や観光客が訪れ、その信仰の深さを体感することができます。また、寺院内は静かで落ち着いた雰囲気が漂っており、霊的な体験を求める人々にとっては、心のふるさととも言える場所です。

アクセス情報

菩提院へのアクセスは非常に便利です。最寄りの鉄道駅は高松琴平電気鉄道の琴平線にある滝宮駅で、ここからタクシーを利用すると約5分で到着します。この利便性により、近隣地域から多くの参拝者が訪れることでしょう。

まとめ

香川県の綾川町に位置する菩提院は、その歴史的背景と美しい景観から、信仰の場であるだけでなく、観光名所としても重要な役割を果たしています。訪れる際には、新四国曼荼羅霊場の一つとしての魅力を存分に感じることでしょう。

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