華語文能力測験

華語文能力測験（TOCFL）とは

華語文能力測験（Test of Chinese as a Foreign Language、TOCFL）は、中国語を母語としない人を対象とした中国語の検定試験です。台湾の教育部（日本の文部科学省に相当）が実施しており、台湾における中国語能力を測る上で重要な指標となっています。

TOCFLの概要

TOCFLは、台湾の政府機関である国家華語測験推動工作委員会（SC-TOP）によって運営されています。この試験は、台湾の大学への留学や、台湾政府の奨学金申請の際に、中国語能力の証明として利用されることがあります。

試験日と試験会場

TOCFLの定期試験は、台湾では5月と11月の第1土曜日に実施されます。また、団体での受験も可能です。試験会場は台湾国内だけでなく、日本を含む世界各地に設置されています。

試験内容（2012年以降）

2012年1月以降、TOCFLはヨーロッパ言語共通参照枠（CEFR）を参考に、試験区分が改訂されました。レベルは準備級からLevel 6まで分かれています。Level 6は聴力と読解の分野で公開されています。

準備級: 中国語学習を始めたばかりの学習者向け
Level 1: 簡単な日常会話ができるレベル
Level 2: 基本的な中国語運用能力があるレベル
Level 3: ある程度複雑な話題に対応できるレベル
Level 4: 幅広い話題について流暢に会話できるレベル
Level 5: 専門的な分野でも中国語を理解し、活用できるレベル
Level 6: ネイティブスピーカーに近い中国語能力を持つレベル

試験内容（2003年～2011年）

2003年から2011年までのTOCFLは、入門・初等（1・2級）、中等（3・4級）、高等（5 - 7級）の区分で実施されていました。各レベルは点数によってさらに細分化され、試験はすべて多肢選択式（マークシート）で行われました。

委員会によると、初等1級は漢語水平考試（HSK）の初等4級、高等7級はHSKの高等10級に相当するとされていました。

語彙リスト

TOCFLの公式サイトでは、各レベルに対応した語彙リストが公開されています。

2012年以降の区分: 『華語八千詞（8000 Chinese Words）』として提供
2003年～2011年の区分:
入門: 800語
初等: 1500語
中等: 5000語
* 高等: 8000語

関連情報

TOCFL以外にも、中国語の検定試験として、日本国内で実施される中国語検定（中検）や、中国政府が実施する漢語水平考試（HSK）があります。これらの試験も、中国語能力を測る上で参考になるでしょう。

まとめ

TOCFLは、台湾への留学や奨学金申請を考えている方にとって、非常に重要な試験です。試験内容やレベルをしっかりと把握し、十分な対策を行うことで、目標達成に近づくことができるでしょう。公式サイトで公開されている情報や語彙リストを参考に、学習を進めてください。

台湾中国語検定 華語検定(TOCFL)公式サイト【台湾政府認定資格】
国家華語測験推動工作委員会(公式サイト)

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