落合橋 (長野市)

落合橋について

落合橋は、長野県長野市大豆島と若穂牛島の間、犀川と千曲川に架かる、長野県道34号長野菅平線の一部を構成する橋梁です。その全長は948.2メートルに及び、長野県が管理する橋梁の中で4番目に長い橋として知られています。

橋の構造

落合橋は、鋼12径間カンチレバー桁橋と鋼単純合成桁橋10連という複合的な構造を持ちます。橋の格は1等橋（TL-20）であり、これは大型車両の通行にも耐えうる強度を持つことを意味します。

橋の具体的な支間割は以下の通りです。

単純桁部: 30.05m + 3×30.00m + 29.95m
カンチレバー部: 43.650m + 80.650m + 33.800m + 78.500m + 3×(31.550m + 72.400m) + 31.550m + 61.700m

有効幅員は6.000mから12.5mまで変化し、床版には鉄筋コンクリートが使用されています。橋の基礎は、ケーソン基礎が16基、重力式基礎が7基用いられており、その堅牢さを物語っています。

この橋は、櫻田機械工業によって施工され、架設工法にはレッカーとケーブルエレクションが採用されました。

歴史

落合橋の歴史は、1879年（明治12年）に架橋された牛島の舟橋にまで遡ります。当初は橋長128m、幅員1.5mの小さな舟橋でしたが、1914年（大正3年）には橋長145m、幅員1.8mに拡張されました。1922年（大正11年）には一部が木橋となり、1929年（昭和4年）には幅員4mの木橋となりました。しかし、1961年（昭和36年）の梅雨前線豪雨による千曲川の増水で撤去され、1965年（昭和40年）には流失してしまいました。

現在の永久橋は、1963年（昭和38年）6月から1966年（昭和41年）3月にかけて建設され、1966年（昭和41年）11月21日に開通しました。完成当時、この橋は長野県内で最も長い橋梁でした。その後、中央部で堤防道路との接続のため、一部が幅員12.5mまで拡幅されています。

現在の課題と今後の展望

落合橋は、大豆島地区と若穂地区を結ぶ重要な交通路であり、中央部で堤防道路と接続しているため、交通量が非常に多く、朝夕には渋滞が発生しています。長野東バイパスの開通など、今後の交通量増加が見込まれる一方で、架橋から50年以上が経過し、老朽化が進行しています。

具体的には、床版の土砂化や鋼材の腐食など、老朽化が著しい状況です。また、若穂スマートインターチェンジへのアクセス道路としても重要な役割を担うことから、その対策が急務となっています。そのため、架け替えを含む抜本的な対策が検討されており、2022年度（令和4年度）には架替事業が新規事業箇所として選定されました。今後の動向が注目されます。

関連情報

長野県長野建設事務所 - 橋梁管理者
国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所 - 空から眺める千曲川・犀川

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