落合莞爾

落合莞爾（おちあい かんじ）

プロフィール

落合莞爾氏は、1941年4月26日生まれの日本の投資家、経営コンサルタント、そして歴史研究家です。また、「一色崇美（いっしき たかよし）」や「成行庵主人」という筆名も持っています。

略歴

和歌山県和歌山市で生まれた落合氏は、東京大学法学部を卒業後、住友軽金属工業株式会社に入社しました。その後、経済企画庁調査局に出向し、住宅経済と社会資本の分析に従事し、1968年から1969年の『経済白書』作成に携わりました。野村證券には中途入社第1号として入社し、商法と証券取引法に精通。事業法人部業務課長として、債務超過に陥った日活の第三者割当増資や、流通卸センターによる横浜メリヤスへのM&Aなどに関与しました。

1978年に野村證券を退社後、株式会社新事業開発本部（現在の落合莞爾事務所）を設立し、経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家として活動を開始しました。山野彰英や高橋治則といった人物のM&Aにも関わり、有力な仕手筋の一人として認識されていました。同時に、出版社の東興書院の社長も務めています。

1988年には紀州文化振興会（任意団体）を設立し、代表理事に就任。1989年12月には、友人たちが開催した『平成日本の幕末現象』の出版記念パーティーで、小学校時代の恩師であり、後に日本画家となった稲垣伯堂と再会し、これがきっかけとなり、紀州徳川家が所蔵する東洋陶磁の図鑑作成に携わることになりました。

1995年9月には、知人の紹介で佐伯祐三真贋問題の真相究明を依頼され、吉薗周蔵が遺した手記の解読に取り組みました。それ以降、古代から現代に至るまで、独自の視点に基づいた歴史観を発表し続けています。

主な活動

落合氏は、以下の活動を定期的に行っています。

紀州文化振興会ホームページでの有料ブログ『洞察帝王学講座』執筆 (2016年1月～2021年9月)
戦略思想研究所のオンライン動画サービス『インペリアル・アイズ』講師 (2017年4月～2021年9月)
戦略思想研究所のオンライン動画サービス『洞察帝王学講座・改』講師 (2021年10月～)
紀州文化振興会内「落合吉薗秘史刊行会」での「落合・吉薗秘史シリーズ」後巻発行 (2018年10月～)
雑誌「ニューリーダー」のコラム『日本近現代史の真相 陸軍の裏側を見た吉薗周蔵手記』執筆 (1996年4月号～2018年12月号)
雑誌「月刊日本」に連載『疑史』を掲載 (2004年10月号～2015年10月号、全129号、2012年7-8月号は休載)

著書

落合氏は、多数の著書を執筆しており、その内容は経済、歴史、文化と多岐に渡ります。以下に主な著書を挙げます。

単著

一色崇美『成行庵日乗 孤憤篇』東皋書院、1988年
『平成日本の幕末現象 破綻した米主日従体制 成行庵日乗・説難篇』東興書院、1989年
一色崇美『陶磁図鑑 1 (李朝陶磁精粋 その1 壷・硯滴・水注)』東興書院、1990年
一色崇美『陶磁図鑑 2 (明代の官窯赤絵)』東興書院、1991年
一色崇美『陶磁図鑑 3 (元代と明初の染付・釉裏紅 : 付 宋代の瑠璃釉・紅釉磁器)』東興書院、1991年
一色崇美『陶磁図鑑 4 (李朝陶磁精粋 その2 李朝御窯(金沙里・分院)の白磁と染付)』東興書院、1992年
『平成大暴落の真相 意図された中堅階層の崩壊 成行庵日乗・五蠧篇』東興書院、1992年
『ドキュメント真贋 : 大阪府岸和田市制施行七十周年記念「東洋の官窯陶磁器展」贋作騒動の真相』東興書院、1993年
『先物経済がわかれば「本当の経済」が見える』かんき出版、1996年
『天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実』時事通信社、1997年
『乾隆帝の秘宝と『奉天古陶磁圖經』の研究 解説書版』第2版 紀州文化振興会 2011
『金融ワンワールド 地球経済の管理者たち』成甲書房、2012年
『天皇とワンワールド(国際秘密勢力) 京都皇統の解禁秘史』成甲書房、2015年
『天皇と黄金ファンド 古代から現代に続く日本國體の根本』成甲書房、2016年
『天孫皇統になりすましたユダヤ十支族 「天皇渡来人説」を全面否定する』成甲書房、2016年

落合秘史シリーズ

『明治維新の極秘計画 「堀川政略」と「ウラ天皇」　落合秘史[Ⅰ]』成甲書房、2012年
『南北朝こそ日本の機密 現皇室は南朝の末裔だ　落合秘史特別篇』成甲書房、2013年
『国際ウラ天皇と数理系シャーマン 明治維新の立案実行者　落合秘史[Ⅱ]』成甲書房、2013年
『奇兵隊天皇と長州卒族の明治維新　大室寅之祐はなぜ田布施にいたのか　落合秘史[Ⅲ]』成甲書房、2014年
『京都ウラ天皇と薩長新政府の暗闘　明治日本はこうして創られた　落合秘史[Ⅳ]』成甲書房、2014年
『欧州王家となった南朝皇統　大塔宮海外政略の全貌　落合秘史[5]』成甲書房、2014年
『日本教の聖者・西郷隆盛と天皇制社会主義　版籍奉還から満鮮経略への道　落合秘史[6]』成甲書房、2015年
『ワンワールドと明治日本　西郷は偽装死で渡欧、陸奥は國體参謀総長　落合秘史[7]』成甲書房、2016年

落合・吉薗秘史シリーズ

『落合・吉薗秘史[1] 「吉薗周蔵手記」が暴く日本の極秘事項　解読！陸軍特務が遺した超一級史料』成甲書房、2017年
『落合・吉薗秘史[2] 國體アヘンの正体　大日本帝国を陰から支えた「天与のクスリ」』成甲書房、2017年
『落合・吉薗秘史[3] 日本皇統が創めたハプスブルク大公家　國體ネットワークから血液型分類を授かった陸軍特務』成甲書房、2017年
『落合・吉薗秘史[4] ワンワールド特務・周恩来の日本偵察　東アジアの勢力図を決した吉薗周蔵の奇縁』成甲書房、2018年
『落合・吉薗秘史[5] 國體忍者となったタカス族とアヤタチ　周蔵手記が明かす「サンカ」の正体』成甲書房、2018年
『落合・吉薗秘史[6] 活躍する國體参謀』落合・吉薗秘史刊行会、2018年
『落合・吉薗秘史[7] 三種の蝦夷の正体と源平藤橘の真実』落合吉薗秘史刊行会、2019年
『落合・吉薗秘史[8] 応神・欽明王朝と中華南朝の極秘計画』落合吉薗秘史刊行会、2019年
『落合・吉薗秘史[9] ハプスブルク大公に仕えた帝国陸軍國體参謀』落合吉薗秘史刊行会、2019年
『落合・吉薗秘史[10] 神聖ローマ帝国の世襲皇帝になった南朝王子』落合吉薗秘史刊行会、2020年
『落合・吉薗秘史[11] 國體共産党が近代史を創った』落合吉薗秘史刊行会、2020年
『落合・吉薗秘史[12] 石原莞爾の理念と甘粕正彦の策謀の狭間』落合吉薗秘史刊行会、2020年
『京都皇統と東京皇室の極秘関係　新発見の吉薗手記が日本を震撼させる』落合吉薗秘史刊行会、2022年
『國體志士大杉栄と大東社員甘粕正彦の対発生　大杉栄も伊藤野枝も殺されていない』落合吉薗秘史刊行会、2023年

共著・監修

『教科書では学べない超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』藤原肇共著 太陽企画出版 1997
吉薗周蔵原作、落合莞爾解説『奉天古陶磁圖經 吉薗周蔵大正九年作成』紀州文化振興会、2010年
『明治天皇"すり替え"説の真相 近代史最大の謎にして、最大の禁忌』斎藤充功共著 学研パブリッシング 2014
『逆説の明治維新 10事件、20人物の「真実」を読み解く!!』監修 宝島社 別冊宝島 2015

外部リンク

落合莞爾 (kanji.ochiai.1) - Facebook
紀州文化振興会
桂輪文庫たぬき庵
* note 白頭狸

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