葉楚傖

葉楚傖（よう そそう）の生涯

葉楚傖（よう そそう）は、清末民初において燃えるような政治活動とジャーナリズムを展開した著名な文人及び政治家です。彼は昔からの名門に生まれましたが、その運命は早くも学問から政治闘争へと向かうことになります。もともと名は宗源、字は卓書であり、様々な業績を残す中でその人生を全うしました。

学びの時代

葉の父は著名な秀才で、彼自身も学問に励んでいました。青年時代には、県試や府試に見事合格するも、最終的な院試には落ちてしまいます。1903年に上海南洋公学に入学し、さらに潯渓公学に転校しますが、数カ月後に学生デモの影響で同校は解散してしまいました。この出来事を経て、葉楚傖は革命派の考えに強く影響されることとなります。

次に1904年には蘇州高等学堂に進学しようとしますが、監督者とのトラブルにより、またもや学びの場を去る結果となりました。彼はその後、広東省汕頭へ移り、母方の従兄陳去病が主筆を務めていた『中華新報』に参加します。病気がちだった陳去病の代理として主筆を務める中で、葉は反清思想を強めていきました。

ジャーナリストとしての活動

彼は1909年に中国同盟会に加入し、『中華新報』を通じて革命的な内容を広めます。しかし、1911年にはこの新聞が発禁処分を受けますが、葉は新たに『新中華報』を立ち上げ、さらにその思想を訴え続けました。辛亥革命が起こると、彼は実際に軍に加わり、清朝軍と戦うことになります。戦後、葉はジャーナリズムに戻り、上海における複数の新聞に参加し、特に袁世凱の非難に注力しました。

1915年には陳其美の資金で創刊された『民国日報』の編集長となり、再び政治的影響力を広めました。孫文が護法運動を展開すると、葉はその支持を表明し、政治的活動を続けました。しかし、様々な運動の中で彼自身の立場は明確ではなく、柳亜子との対立などもあったことから、彼は一つの流れの中で孤立していくこともありました。

反共路線への移行

1924年に中国国民党第1回全国大会に参加し、多くの重要な役職を担いますが、孫文の提唱する政策には批判的な意見を持っていました。1925年に孫文が死去すると、彼は西山会議派に参加し、反共の姿勢を強化します。その後、蔣介石が力を持つと、葉はこれに従い、彼の側近として活動を始めました。

彼は1927年の上海クーデターを支持し、翌年には国民党中央宣伝部の役職に就き、国民党の宣伝活動を牽引していきました。彼がその後も様々な政府の要職を歴任したことは、中国の歴史において重要な役割を果たすことにつながりました。日中戦争の際も重要な職にあり、国民党の活動に寄与しました。

晩年

1946年、葉楚傖は上海で亡くなります。享年60歳（満58歳）で、その生涯は幅広く、政治とジャーナリズムという異なる道を行き来しながら、時代に影響を与え続けました。人々に多くのメッセージを残した彼の存在は、現在でも多くの人々の記憶に留まっています。

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