葛飾区役所

葛飾区役所の概要と沿革

葛飾区役所は、東京都の特別区の一つである葛飾区の行政機関です。京成立石駅から徒歩約10分の距離に位置しており、1962年に完成した本館と1978年に建設された新館および議会棟から構成されています。これらの施設は、地域の行政サービスを提供する重要な拠点であり、多くの住民に利用されています。

建築と耐震性に関する調査

2008年には、総合庁舎の建築や設備の状態を調査する診断が行われ、その結果、約10年後に大規模な更新が必要とされました。さらに、耐震診断において本館と議会棟は構造耐震指標（Is値）がそれぞれ0.72と0.77であり、一般の公共建築物として求められる0.60はクリアしています。しかし、災害時の応急活動のために必要な0.9には満たない結果となりました。これを受けて、区役所の整備が急務であるとの認識が高まり、2011年11月には「葛飾区総合庁舎整備のあり方検討委員会」が設立され、今後の方針がまとめられました。

新庁舎移転計画

2022年12月15日、区議会本会議において、区役所を京成立石駅の北側に移転するための条例案が可決されました。新庁舎への移転は2028年度を予定しており、区民へのサービスがさらに充実した環境で提供されることが期待されています。

沿革

葛飾区は1932年に発足し、当時は旧本田町役場の敷地を区役所として使用していました。1937年に立石六丁目に移転し、その後、1945年の空襲で一時的に焼失しましたが、1948年に新たに庁舎が完成しました。1962年には現地点に新本館が完成し、1978年には新館と議会棟も増設されました。

アクセス

葛飾区役所は、アクセスも良好です。京成押上線の京成立石駅からは徒歩7分、京成本線の青砥駅またはお花茶屋駅からそれぞれ徒歩10分程で到達できます。また、京成バスや京成タウンバスも充実しており、亀有駅や新小岩駅からもアクセスが可能です。

放送施設

区役所の屋上には、地域密着のコミュニティ放送局である葛飾エフエム放送の送信設備も設置されています。これにより、地域情報やイベントなどをお届けし、区民とのつながりを深める役割も果たしています。

まとめ

葛飾区役所は、地域の行政サービスを支える重要な施設であり、移転計画に伴ってさらなる発展が期待されています。これからも地域のニーズに応えつつ、快適な行政サービスを提供するための取り組みが進められるでしょう。

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