蒲原温泉

蒲原温泉（がまはらおんせん）

蒲原温泉は、かつて新潟県糸魚川市大所、葛葉峠の南麓に位置していた温泉地です。JR大糸線平岩駅から車で5分、北陸自動車道糸魚川ICから約23kmの場所にありました。

泉質と効能

泉質は弱食塩泉で、湯温は48〜50℃。効能は婦人病、皮膚病、リウマチなどに良いとされていました。

※効能は万人に効果を保証するものではありません。

温泉地の様子

かつては、姫川左岸の高台に位置し、河原には混浴の露天風呂がありました。河原のあちこちから湯が湧き出ており、スコップで掘って露天風呂を作ることもできました。温泉施設では、山菜や鯉料理も提供されていました。

しかし、土石流災害により山肌が崩壊し、蒲原温泉の施設のみが残る状態となっています。源泉は姫川の支流である蒲原沢と姫川の合流地点にありますが、そこへ向かうルートは非常に危険なため、事実上放置されたままです。
現在、蒲原温泉周辺の崖とその周辺は工事中で、工事関係者以外の立ち入りは禁止されています。

歴史

蒲原温泉は、川中島の戦いで負傷した武将が傷を癒したという言い伝えがあります。正式な開湯は1780年頃とされ、『三国一の名湯』として知られていました。

かつては一軒宿が存在しましたが、1980年1月21日に表層雪崩による被害を受け、1982年2月15日には火災で全焼しました。その後、旧館の焼け跡に一軒宿が再建されたものの、1995年の7.11水害で再び大きな被害を受け、現在に至ります。

周辺情報

姫川温泉
白馬大仏
葛葉峠
国界橋
* 蒲原沢土石流災害慰霊碑

現在の状況

蒲原温泉は、災害の影響でかつての賑わいを失い、現在は立ち入り禁止区域となっています。しかし、その歴史と泉質は、今も語り継がれています。

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