蒼柴神社

蒼柴神社について

新潟県長岡市にある蒼柴神社（あおしじんじゃ）は、悠久山の自然に囲まれた静かな場所に位置し、地域の信仰の対象として長い歴史を持っています。この神社の主祭神は越後長岡藩の第三代藩主、牧野忠辰です。境内には忠犬しろ神社や河井継之助ゆかりの招魂社などが併設されており、観光名所としても知られています。さらに、越後長岡百景の一つにも選ばれており、美しい景観が楽しめるスポットとなっています。

概要と歴史

蒼柴神社は、もともとは「蒼柴大明神」と呼ばれ、牧野忠辰の尊号が付けられていましたが、神仏分離令に従い、現在の名称となりました。創建当初は長岡城に存在していたものの、後に悠久山に遷座され、北越戦争の際には一時栃尾に移転しましたが、その後再び現在地に戻されました。神社は村社から始まり、のちに県社へと昇格しています。

1722年に牧野忠辰が亡くなり、その功績を称えて神号が授けられました。このことがきっかけで、彼の養嗣子である牧野忠寿が長岡城の東隅に社殿を建立し、忠辰の霊を祀ることが始まりました。その後、享保の大火により社殿が焼失し、八幡社に移転するも、再建が行われてその年の11月に再び遷座式が執り行われました。享保18年には、京都の吉田家の手によって明神に昇格させられます。

1766年には新たに藩主となった牧野忠精が社殿の移転を計画し、明和6年には遷座地を三官山に変更しました。忠辰の50周忌を機に彼は大明神に昇格し、1781年には社殿が新たに完成、悠久山と改名し移転が行われました。藩主やその名代が祭礼に参列するなど、藩職としての奉納や管理も行われていました。

北越戦争では長岡城が落城し、神社は一時的に栃尾に遷座されましたが、1869年の春に再び長岡に戻され、1881年には公式に蒼柴神社へと改称されました。その後も社格は上昇し、1908年には神社としての地位が認められ、1930年には県社に昇格します。また、2006年には本殿および拝殿が国の登録有形文化財として認定されました。

社殿と境内について

蒼柴神社の境内には、拝殿と本殿をはじめ、社務所や授与所を兼ねた氏子会館、正門や一の鳥居から三の鳥居といった鳥居が立ち並びます。また、境内には多くの駐車場が整備され、訪れる人々の利便性が考慮されています。

さらに、境内社としては牧野家の御霊廟、招魂社、祖霊社などがあり、参加者はここでも信仰心を体現することができます。特に忠犬しろ神社は地域の人々から特に愛されている存在です。

アクセスと現地情報

この神社は長岡市の悠久山公園内に位置しており、市内からのアクセスも良好です。悠久山公園は美しい自然に溢れ、散策するには最適な場所でもあります。ぜひ、訪れる際にはこの公園とともに蒼柴神社の歴史と自然を楽しんでいただきたいと思います。

もう一度検索