蔡成勲

蔡成勲（さい せいくん）についての詳細

蔡成勲は、清代から中華民国にかけて活躍した著名な軍人です。彼は主に北洋系の軍人として知られ、特に北京政府の直隷派に属していました。彼の字は虎臣といいます。

早年の軍事経歴

蔡成勲は、1900年に北洋武備学堂を卒業し、その後しばらくの間、さまざまな軍事関連の職務を歴任しました。初めに、京畿近くの駐屯軍の副司令を務めることとなり、その後、督練処の参議官や浙江第21鎮の協統領など、重要な地位に就きます。

1912年、民国元年には、北京大総統府の侍従武官に任命され、翌年には陸軍第1師の第1旅の旅長に昇進しました。1914年には陸軍第1師の師長にも就任し、軍内での地位を次第に固めていきました。

直隷派とその後の活動

1916年6月、袁世凱の死去後、蔡成勲は直隷派に属し、それに伴い翌年には第7軍の軍長に昇進しました。同年8月には綏遠都統の役職も兼任し、ますますその政権を強化していきました。

その後、1920年9月には甘粛督軍を兼任し、民国10年（1921年）5月には陸軍総長に就任しますが、この役職は同年の12月に辞任しています。このように、彼は多くの重要な役職を担いながら、軍事的な影響力を駆使していました。

晩年と隠居

1922年6月には江西の軍務善後事宜を担当し、同省を統治する力を持ちました。しかし、1924年には自身の配下である贛南鎮守使の方本仁によって下野に追い込まれ、以後は天津に戻って静かな隠居生活を送ることになります。

1946年、蔡成勲は74年の生涯を閉じました。彼はその軍事的な業績を通じて、中華民国時代の歴史に重要な足跡を残した人物であり、彼の活動は今なお多くの文献によって語り継がれています。

参考文献

• - 来新夏ほか『北洋軍閥史 下冊』南開大学出版社、2000年。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。

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