藍原寛子

藍原 寛子（あいはら ひろこ）

1967年に生まれた日本のジャーナリスト、藍原寛子氏は、特に医療分野を中心とした取材・執筆活動で知られ、現在は自身が設立したJapan Perspective News株式会社の代表を務めています。

福島県福島市にルーツを持つ藍原氏は、地元福島で青春時代を過ごしました。福島県立福島女子高等学校を卒業後、千葉大学文学部行動科学科に進学。人間の行動や社会構造に関する知見を深め、1990年に同大学を卒業しました。

大学を卒業後、彼女は故郷のメディアである福島民友新聞社に入社します。ここでは取材記者として現場を駆け回る一方、記事の取りまとめや編集を担うデスク業務も兼任し、地方紙のジャーナリストとして多岐にわたる実務経験を積みました。

新聞社での経験を経て、藍原氏はさらなる知見と視座を獲得するため、国内外での研鑽を積む道を選びます。アメリカ合衆国のマイアミ大学医学部移植外科では客員研究員として医療分野への専門的理解を深めました。また、フィリピンに渡り、フィリピン大学哲学科、アテネオ・デ・マニラ大学フィリピン文化研究所でも客員研究員として滞在。哲学や文化といった人文科学分野、そして国際的な視点を養いました。これらの学術的な活動と並行して、日本の国会においては国会議員の公設秘書としても活動し、政治の舞台裏にも触れる貴重な経験を積みました。

多様な分野での経験と知見を蓄積した藍原氏は、2011年からフリーランスのジャーナリストとして独立した活動を開始します。そして2013年2月28日、故郷である福島市に自身の会社、Japan Perspective News株式会社を設立し、その代表取締役に就任しました。この会社を拠点とすることで、地域に根差した視点と国内外で培った幅広い視野を融合させた独自のジャーナリズムを展開しています。

ジャーナリストとしての活動は多岐にわたります。これまでに複数の著作に携わっており、2012年には『神様からの宿題』（ポプラ社）を共著で出版。また、2014年には『とねりこ ふくしまで暮らす手帖 創刊号2014ふゆ』（のはら舎）にも共著として参加しています。これらの著作は、特定のテーマや地域に焦点を当てたものであることがうかがえます。

さらに、活発な連載活動も行っており、ビジネス誌である日経ビジネスでは2012年から現在まで「フクシマの視点」というタイトルでコラムを執筆。また、同じく2012年からオンラインプラットフォームのSYNODOSでも執筆を続けています。これらの連載を通じて、福島を起点とした視点や社会に対する洞察を発信し続けています。

藍原寛子氏は、地方での記者経験から得た現場感覚、海外での専門研究による知識、そして政治分野での経験といった豊富なバックグラウンドを活かし、医療を中心としながらも社会の様々な問題に対し、独自の切り口で深く掘り下げた報道や論考を展開するジャーナリストです。Japan Perspective News株式会社の代表として、今後もその活動が注目されます。

もう一度検索