藤本賢一

藤本賢一（ふじもと けんいち）

日本の映画録音技師。
日本映画学校（現・日本映画大学）の第一期卒業生として、映画業界でのキャリアをスタートさせました。長年にわたり、数々の映画作品の音響制作に携わり、その卓越した技術と繊細な音作りで、映画作品のクオリティ向上に大きく貢献しています。

受賞歴

藤本賢一は、その長年の貢献が認められ、数々の賞を受賞しています。

第35回日本アカデミー賞 最優秀録音賞（2012年） - 『八日目の蟬』
第38回日本アカデミー賞 最優秀録音賞（2014年） - 『永遠の0』
第38回日本アカデミー賞 優秀録音賞（2014年） - 『ふしぎな岬の物語』
第69回毎日映画コンクール 録音賞 - 『永遠の0』
第74回毎日映画コンクール 録音賞 - 『半世界』

日本アカデミー賞では、2度も最優秀録音賞を受賞しており、これは彼の技術力の高さを証明するものです。また、毎日映画コンクールでもその功績が評価されています。

主な映画作品

藤本賢一は、様々なジャンルの映画作品に参加しており、その幅広い活動が特徴です。初期には助手を務め、経験を積んだ後、録音技師として数多くの作品を担当しました。以下は彼の主な作品の一部です。

平成無責任一家　東京デラックス（助手・1995年）
君が元気でいてくれると嬉しい（1995年）
幻の光（助手・1995年）
ビリケン（1996年）
マルタイの女（1997年）
カラオケ（助手・1999年）
鏡の女たち（助手・2003年）
ALWAYS 三丁目の夕日（助手・2005年）
パッチギ!（助手・2005年）
タイヨウのうた（2006年）
ちーちゃんは悠久の向こう（2007年）
クライマーズ・ハイ（協力・2008年）
Sweet Rain 死神の精度（2008年）
重力ピエロ（2009年）
新宿インシデント（2009年）
TAJOMARU（2009年）
恐怖（2009年）
八日目の蝉（2011年）
鍵泥棒のメソッド（2012年）
鈴木先生（2013年）
永遠の0（2013年）
ふしぎな岬の物語（2014年）
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ（2016年）
海賊とよばれた男（2016年）
DESTINY 鎌倉ものがたり（2017年）
半世界（2019年）
アルキメデスの大戦（2019年）
決算! 忠臣蔵（2019年）
52ヘルツのクジラたち（2024年）
* 言えない秘密（2024年）

これらの作品を通じて、藤本賢一は日本の映画界に不可欠な存在であり、その卓越した技術は多くの映画ファンに感動を与え続けています。彼の今後の活躍にも注目が集まります。

映画音響への貢献

藤本賢一の仕事は、単に音を録るだけでなく、映画の雰囲気を決定づける重要な要素です。彼の録音技術は、映画の臨場感を高め、観客を物語の世界へと深く引き込みます。特に、受賞歴のある『八日目の蟬』や『永遠の0』では、彼の繊細な音作りが作品の質を大きく向上させたと評価されています。映画における音響の重要性を広く知らしめた人物として、彼の業績は映画史に刻まれるでしょう。

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