藤武橋

藤武橋（とうぶはし）について

藤武橋は、埼玉県児玉郡上里町と群馬県藤岡市の間を流れる神流川に架かる橋で、一般国道254号（群馬県道・埼玉県道23号藤岡本庄線重複）の一部を構成しています。全長727メートルにも及ぶ桁橋であり、地域を繋ぐ重要な役割を果たしています。

概要

藤武橋は、埼玉県と群馬県の県境に位置し、主要地方道藤岡本庄線の橋梁として群馬県によって建設されました。橋の形式は、検討の結果、PC桁橋が採用されました。当時としては、24径間、全長727メートルという長大なPC橋であり、上部構造の架設工事はわずか10ヶ月で完了しました。総工費は1億3629万円でした。

構造

形式: PC単純ポストテンションT桁橋24連
橋格: 第1種 (TL-20)
橋長: 727.000メートル
支間割: 20.300m + 22×20.300m + 20.300m
幅員:
総幅員: 6.700メートル
有効幅員: 6.000メートル
車道: 6.000メートル
歩道: なし
橋台: 重力式コンクリート橋台（左岸）、重力式鉄筋コンクリート基礎井筒橋台（右岸）
橋脚: 重力式鉄筋コンクリート基礎井筒橋脚
施工: ピー・エス・コンクリート（上部工）、東鉄工業（下部工）


この橋は、24連のPC桁橋で構成され、上部構造と下部構造で異なる会社が施工を担当しました。その構造から、建設当時の技術力の高さが伺えます。

歴史

旧橋は、全長580メートルの木造土橋でした。しかし、過去に何度も災害によって流出し、その都度復旧工事が行われていました。交通量の増加と老朽化への抜本的な対策として、架け替えが決定しました。1957年度（昭和32年度）と1958年度（昭和33年度）の国庫補助橋梁整備費を活用して架け替え工事が進められ、1959年（昭和34年）4月11日に新しい橋が開通しました。

1975年（昭和50年）には、側道橋が追加されました。しかし、朝夕の交通渋滞が問題となり、新たな橋梁整備を求める声が上がっています。2015年（平成27年）12月24日には、神流川新橋を含む国道254号バイパスの実現を目指す期成同盟会が組織されました。

周辺の橋

藤武橋の近くには、以下の橋梁が存在します。

国道462号神流橋
八高線神流川橋梁
上越新幹線神流川橋梁
関越自動車道神流川橋

これらの橋梁は、それぞれ異なる役割を担い、地域の交通網を支えています。

まとめ

藤武橋は、地域住民の生活と経済活動を支える重要なインフラです。その建設から現在に至るまでの歴史、構造、そして周辺の橋梁について解説しました。今後、新たな橋の建設を含め、更なる発展が期待されます。

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