藤沢町

岩手県東磐井郡藤沢町（2011年廃止）

藤沢町は、2011年（平成23年）まで岩手県東磐井郡に存在した町です。現在は一関市の一部となり、その名は各大字に受け継がれています。

地理

自然豊かな地域であり、以下の特徴的な地形を有していました。

山岳：保呂羽山、高鳥兎山、献上山など
河川：北上川、黄海川など
ダム：金越沢ダム（ほろわ湖）、相川ダム（まさぼう湖）、千松ダム（せんまつ湖）

歴史

年表

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、藤沢本郷と西口村が合併し、藤沢村が発足。
1926年（大正15年）6月1日：町制を施行し、藤沢町が誕生。
1955年（昭和30年）4月1日：旧藤沢町、黄海村、八沢村、大津保村の一部（大籠・保呂羽）が合併し、新たな藤沢町が発足。
2011年（平成23年）3月11日：東日本大震災が発生。藤沢町でも最大震度6弱を観測。
2011年（平成23年）9月26日：一関市に編入。

一関市との合併

2004年（平成16年）に旧一関市を中心とする両磐地区の合併機運に賛同しましたが、当時の藤沢町は国営農地開発事業による債務が大きく、合併後の新市への負担が懸念されたため、合併協議には参加できませんでした。その結果、2005年（平成17年）の新一関市は藤沢町を除いて誕生しました。

その後、藤沢町は宮城県（登米市・気仙沼市）と一関市に挟まれた状態となりましたが、2010年（平成22年）4月に「一関市・藤沢町合併協議会」が設立され、2011年（平成23年）3月に岩手県議会で合併議案が可決、5月に官報で告示され、一関市への編入が決定しました。

行政

旧町役場前には、1990年（平成2年）11月に町民や自治会が持ち寄った石を積み重ねた記念碑「希望のケルン」が設置されていました。

対外関係

姉妹都市

セントラルハイランズ市（オーストラリア・クイーンズランド州）
2008年（平成20年）8月29日に国際姉妹都市提携。
1993年7月より「国際友好親善の町」として提携していたデュアリンガ町が、2008年3月のクイーンズランド州内の自治体再編により、近隣の自治体と合併しセントラルハイランズ市となったため、改めて提携を結びました。両市町は中学生・高校生を中心としたホームステイ交流など、長年にわたる交流を続けていました。

地域

2011年9月時点での各地区の人口と世帯数、及び5年前の2006年9月時点との比較データがあります。

公的機関

警察：千厩警察署（藤沢駐在所、黄海駐在所、保呂羽駐在所）
消防：両磐地区消防組合千厩消防署藤沢分署
医療：国民健康保険藤沢町民病院

公共施設

図書館：藤沢町立図書館（藤沢文化センター内）
文化施設：大籠キリシタン殉教公園、藤沢文化センター（縄文ホール）
公民館：藤沢公民館、黄海地区公民館
運動施設：藤沢体育館、藤沢スポーツプラザ、藤沢テニスコート、藤沢運動広場、ニコニコパーク、コミュニティ体育館徳田ふれあいランド、藤沢スポーツランド、保呂羽コミュニティ体育館、大籠コミュニティ体育館

経済

第一次産業

農業：ひとめぼれの生産、本沢有機低農薬栽培組合
畜産：磐井牛の生産

郵便局

藤沢郵便局（集配局）、黄海郵便局、保呂羽郵便局、大籠簡易郵便局、八沢簡易郵便局

教育

町内に高等学校は所在しませんでした。最寄りの高校は岩手県立千厩高等学校（一関市千厩町）です。

高等学校（廃校）：岩手県立藤沢高等学校（2008年千厩高校へ統合）
中学校：藤沢町立藤沢中学校
小学校：藤沢町立藤沢小学校、藤沢町立黄海小学校、藤沢町立新沼小学校
未就学児施設：藤沢町立藤沢保育園、藤沢町立黄海保育園、藤沢町立新沼保育園、藤沢町立藤沢幼稚園、藤沢町立黄海幼稚園

交通

鉄道は通っていません。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、千厩駅（JR東日本大船渡線）です。

岩手県交通の路線バスが運行していました。

名所・旧跡・観光

岩手サファリパーク
館ヶ森アーク牧場
館ヶ森高原ホテル
ペンション・グリューボーデン館ヶ森
藤沢スポーツランド（公認モトクロス場）
大籠キリシタン殉教公園
農家民宿「観樂樓」

文化・名物

祭事・催事：藤沢野焼祭（8月）、藤沢町民劇場（2月）
名産・特産：リンゴ、ピーマン、ハム・ソーセージ

出身著名人

岩渕公一（柔道家）
大利根勝子（浪曲師）
楡周平（小説家）
屋須弘平（写真家）

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