藤波徳忠

藤波徳忠

藤波徳忠（ふじなみ のりただ）は、江戸時代中期に活躍した日本の公卿であり、伊勢神宮の祭主を務めた人物です。

生涯

寛文10年（1670年）、藤波景忠の子として誕生しました。幼少の頃から才能を示し、延宝2年（1674年）にはわずか5歳で叙爵されました。貞享元年（1684年）には、15歳で元服し、左京権大夫に叙任されると共に昇殿を許されるという異例の早さで昇進しました。元禄16年（1703年）には、34歳で従三位となり、公卿に列しました。

宝永7年12月23日（1711年2月10日）には、御元服由奉幣使として神宮などに派遣され、重要な役割を果たしました。正徳4年（1714年）には、父である景忠から祭主の地位を譲られました。享保12年（1727年）、祭主および大副の職を藤波和忠に譲り、同年3月に58歳で亡くなりました。奇しくもその2か月後には、父である景忠も亡くなっています。

官歴

藤波徳忠は、以下のような官歴を重ねています。

延宝2年6月1日（1674年7月4日）：従五位下
貞享元年3月12日（1684年4月26日）：左京権大夫
貞享元年11月29日（1685年1月4日）：従五位上
貞享4年2月29日（1687年4月11日）：神祇権大副
元禄元年12月26日（1689年1月17日）：正五位下
元禄5年12月23日（1693年1月28日）：従四位下
元禄8年12月23日（1696年1月27日）：従四位上
元禄11年12月9日（1699年1月9日）：左京大夫
元禄12年1月5日（1699年2月4日）：正四位下
元禄16年1月8日（1703年2月23日）：従三位、神祇権大副如元
宝永6年6月1日（1709年7月7日）：正三位
正徳4年8月30日（1714年10月8日）：祭主
享保2年4月3日（1717年5月13日）：神祇大副へ転任
享保7年12月13日（1723年1月19日）：従二位
享保12年閏1月21日（1727年3月13日）：祭主・神祇大副を譲任
享保12年閏1月24日（1727年3月16日）：造宮使を辞す

系譜

父：藤波景忠
母：貞固
妻：家女房
子女：
女子：貞姓院
男子：藤波和忠
男子：藤波效忠
女子：暁雲院 - 牧野富成室
* 養子：女子 - 和忠室、牧野英成女


藤波徳忠は、公卿として、また伊勢神宮の祭主として、江戸時代中期に重要な役割を果たした人物です。彼の業績は、日本の歴史に深く刻まれています。

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