藤野秀之

藤野 秀之（ふじの ひでゆき）

藤野秀之は、1974年6月29日に埼玉県深谷市に生まれた、日本のプロドリフトドライバーです。D1グランプリ（D1GP）に参戦し、深谷市に本社を持つ藤野興業株式会社の代表として、車の整備やチューニングを手掛けています。チーム名は「WISTERIA」で、愛称として「ひで」というニックネームが親しまれています。彼はD1GPで何度もチャンピオンの栄誉に輝いており、特に2017年にはシリーズチャンピオンを獲得し、2023年にはオーバーオールチャンピオンに輝きました。

来歴

藤野は2001年にD1GPに初めて参戦しました。デビュー戦ではブルーの180SXを駆り、その後数年間は参戦を続けるものの、顕著な成績を残すことはできず、一時期は参戦を休止しました。しかし、2006年にD1ストリートリーガルに主戦場を移し、徐々に成績を改善。2008年から2011年にかけては4年連続でシリーズトップ10入りを果たしました。その間、2013年の開幕戦間瀬で初優勝を経験しています。

また、2011年にはドリフトマッスルにも参戦し、2014年から2016年にはシリーズ三連覇を達成しました。2015年にD1GPに復帰し、復帰初戦で準優勝を果たしました。2016年からは「WISTERIA with TOYO TIRES」のチーム名でフル参戦を開始し、チームメイトの川畑真人と共に戦いました。この年、藤野はシリーズ3位に輝き、翌2017年には最高の栄光を手にし、シリーズチャンピオンに輝きました。

2018年から2020年にかけてはそれぞれ6位、3位を記録しました。しかし、2021年にマシンを日産・180SXからトヨタ・86に変更し、そこで彼の手がけた仕様変更が功を奏し、シリーズランキングで首位に立ちましたが、その後は若干の失速を見せ、最終的には11位でシーズンを終えました。

2022年に入ると、再びマシンを変更し、2JZ-GTEを搭載したGR86で新たなシーズンを迎えました。この年の第1戦の富士では単走優勝、追走トーナメントでは3位と好成績を収め、シリーズ総合で6位、単走では5位を獲得しました。そして2023年、再びGR86で参戦し、第6戦エビスや第9戦お台場で優勝を果たし、自身2度目のシリーズチャンピオンに輝きました。この年は特に単走部門でもチャンピオンとなり、総合的にも見事な成績を収めました。

2024年には第7戦で3位となりましたが、第1戦を除くすべての戦いでポイントを獲得し、シリーズ7位でシーズンを終える結果となりました。

人物

藤野は正確で無駄のない走りが評価されており、特に安定したパフォーマンスを見せるドライバーです。しかし、意外にも彼はややネガティブな性格で、大会で調子を尋ねると渋い表情を見せることが多いとされています。

Team TOYO TIRES DRIFTでは、ドライバーとしてだけでなく、マシンのオーナーという立場でも活動しています。自身のマシンに加えて、チームメイトのマシンメンテナンスも行うなど、オーナー・ドライバー・チューナーの役割を一手に担っているのです。また、藤野は関東工業自動車大学校の特別講師も務めており、若手ドライバー育成にも力を入れています。

戦績

藤野秀之のD1グランプリにおける成績は非常に素晴らしく、彼のパフォーマンスは多くのファンに支持されています。彼の情熱と努力は、今後のキャリアにも大きな影響を与えることでしょう。

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