藤野駅

藤野駅：相模原市の西部を支える鉄道の要所

1943年7月15日、旅客駅として開業した藤野駅は、神奈川県相模原市緑区小渕に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）中央本線の駅です。相模原市内では最も西側にあり、地域住民の生活に欠かせない重要な交通拠点となっています。駅番号はJC26です。

歴史と変遷

開業以来、藤野駅は幾多の変遷を遂げてきました。当初は手荷物や小荷物の扱いも行っていましたが、1970年にはこれらの扱いが廃止され、業務委託駅となりました。国鉄分割民営化後の1987年にはJR東日本の駅となり、1998年には自動改札機が導入、2001年にはSuicaが利用可能となりました。2006年には「みどりの窓口」が廃止され、「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されましたが、2012年の駅舎改築工事完了と同時に営業を終了しています。

2007年には藤野町の相模原市編入という大きな出来事があり、駅周辺の環境も変化しました。2012年には老朽化した駅舎の建て替え工事が行われ、同年8月に新駅舎が完成。さらに2019年には、相模湖駅の業務委託化に伴い、藤野駅の管理駅が高尾駅に変更されました。

駅の構造と設備

藤野駅は地上駅で、島式ホーム1面2線を有しています。ホームの幅が狭いため、上下線は互い違いに配置されています。ホームと駅舎は跨線橋で連絡しており、エレベーターも設置されバリアフリーにも配慮されています。駅舎はホームより高い位置にあり、駅前広場との間には階段があります。

中央線快速電車の車両増加に対応するため、2024年10月までにホーム有効長の延伸工事が完了し、12両編成の運転が開始されました。駅業務はJR東日本ステーションサービスが委託を受け、八王子統括センター（高尾駅）が管理を行っています。自動改札機と自動券売機も設置され、利便性の高い駅となっています。

利用状況と周辺環境

2023年度の1日平均乗車人員は約1759人です。2000年度以降、利用状況は緩やかに推移しています。駅周辺にはバス路線が充実しており、神奈川中央交通西と富士急バスが運行する複数の路線が藤野駅前から発着しています。奥牧野、やまなみ温泉、和田、相模湖駅など、周辺地域へのアクセスに重要な役割を果たしています。

隣の駅

(通勤特快、中央特快、通勤快速、快速、普通が停車)

まとめ

藤野駅は、長年に渡り地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能しています。駅舎の改築やホーム延伸など、利用者の利便性向上に向けた取り組みも積極的に行われています。これからも、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。

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