蘭州駅

蘭州駅の概要

蘭州駅（らんしゅうえき、中文表記: 兰州站）は、中国甘粛省蘭州市城関区に位置する重要な鉄道駅で、中国国家鉄道集団蘭州局により運営されています。この駅は多様な路線が交差する地点であり、旅客や貨物の輸送において重要な役割を果たしています。

駅の構造

蘭州駅は、地上に位置し、1面の単式ホームと5面の島式ホーム、さらに14本の線路を備えた設計となっています。この構造により、多くの列車の発着を容易にしています。

所属路線

この駅は、いくつかの主要な鉄道路線に接続しています。具体的には、以下の路線があります：

• - 隴海線：蘭州駅が終点で、連雲駅からは1,759kmの距離があります。
• - 蘭新線：本駅が起点で、ウルムチ南駅まで1,892kmの距離を有します。
• - 包蘭線：本駅が終点で、蘭州東駅と共用し、包頭駅からは990kmの距離です。
• - 蘭青線：本駅が起点であり、河口南駅までの間で蘭新線と共用されており、西寧駅まで187.4kmの距離があります。

加えて、蘭渝線の列車もこの駅に乗り入れており、多くの選択肢があります。

利用状況

蘭州駅は、旅客および貨物を扱う一等駅として位置づけられています。2009年3月時点でのデータによると、一日に発着する旅客列車は116本あり、北京など各地への36本の始発列車が設定されています。ただし、西寧やウルムチ方面への高速列車は蘭州西駅をターミナルとし、在来線の多くがこの駅から発着しています。

駅周辺の施設

駅の周辺には、以下のような施設があります：

• - 蘭州大厦
• - 蘭州賓館
• - 迎賓飯店
• - 蘭州バスターミナル
• - 和平飯店
• - 東方紅影院

これらの施設は、駅利用者にとって便利なサービスを提供しています。

駅の歴史

蘭州駅の歴史は深く、いくつかの重要な出来事があります：

• - 1952年10月1日：蘭州東駅として開設され、当初は三等駅でした。
• - 1957年：駅名を蘭州駅に改称。
• - 1958年10月：包蘭線が開通。
• - 1959年10月1日：蘭青線が開通。
• - 1962年：蘭新線が全通。
• - 1978年12月5日：駅の大規模改築が実施されました。
• - 1985年5月28日：一等駅に昇格。
• - 2002年7月10日：再度の大規模改築が行われました。
• - 2015年9月30日：蘭州西駅と蘭州中川空港を結ぶ都市間鉄道が開通し、多くの列車が駅に乗り入れるようになりました。
• - 2017年9月29日：蘭渝線が全通し、交通網がさらに充実。
• - 2018年4月：新たに「レール+カーシェア」サービスが提供開始されました。
• - 2019年1月20日：保安検査場の移転および駅舎がリニューアルされました。
• - 2023年6月29日：蘭州軌道交通2号線が開業し、さらなる便宜が図られています。

隣接駅

蘭州駅は、隴海線、蘭新線、蘭青線、包蘭線の各路線に隣接しています。具体的な隣接駅は以下の通りです：

• - 隴海線：桑園子駅 - 蘭州東駅 - 蘭州駅
• - 蘭新線・蘭青線：蘭州駅 - 蘭州西駅
• - 包蘭線：水源駅 - 蘭州東駅 - 蘭州駅

蘭州駅は、甘粛省の中心的な交通拠点として、多くの利用者に貢献しています。

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