蘭州中川空港

蘭州中川国際空港は、中華人民共和国甘粛省蘭州市永登県に位置する4E級の幹線空港です。蘭州市中心部から北へ約67km離れた黄土高原に位置しており、市街地からの距離と標高の高さが特徴です。標高は約1947mで、中国の主要都市の空港としては、ラサ・クンガ空港、西寧曹家堡空港、昆明長水国際空港に次いで高い場所にあります。市街地からの距離もラサ・クンガ空港に次いで遠く、以前は空港バスで1時間以上、渋滞時には2時間近くかかることもありましたが、2015年に開通した蘭中都市間鉄道により、蘭州駅から約50分、蘭州西駅から約45分でアクセスできるようになりました。

空港には2つのターミナルビルがあり、2001年に完成したT1は国際線の出発・到着と一部国内線の到着に、2015年に完成したT2は国内線の出発と一部国内線の到着に使用されています。また、2020年からは、2030年の旅客量3800万人、貨物処理量30万トンを目指した第3ターミナルの建設も開始されています。空港の用地面積は1141.13ヘクタールです。

沿革

1968年：建設開始
1970年：正式開港
1986年12月15日：中国民航のAn-24型機が着陸に失敗し、乗員乗客37名のうち6名が死亡する事故が発生。
1992年11月24日：国際空港となり、香港便が就航。
1997年6月15日：第一次拡張工事開始。この工事は、日本のODA（円借款）を用いて行われ、滑走路の延長やターミナルビルの新設などが行われました。
2001年6月20日：江沢民総書記（主席）がターミナルビルの最後の仕上げとして「蘭州中川機場」の文字を揮毫。
2001年8月：拡張工事完成
2001年11月25日：新施設を正式使用開始
2004年7月8日：甘粛機場集団公司及び蘭州機場公司が設立され、民航総局から移管。
2007年8月25日：エプロンの拡張工事開始
2008年10月16日：エプロン拡張工事終了
2009年：滑走路の400m延長とターミナルビル新設を含む第二次拡張計画が批准。
2015年1月18日：第二次拡張工事が完成。
2015年2月4日：第2旅客ターミナル(T2)が完成し、従来のターミナルビルは第1旅客ターミナル(T1)となる。
2015年9月30日：蘭州駅・蘭州西駅との間に蘭中都市間鉄道が開通。

就航航空会社

中国東方航空
中国国際航空
大新華航空
海南航空
上海航空
山東航空
四川航空
廈門航空
中国南方航空
深圳航空
天津航空
春秋航空
祥鵬航空
遠東航空
華夏航空

就航路線

華北

北京/首都
天津
太原
石家荘
ウルムチ
バヤンノール

東北

瀋陽
大連

華東

上海/虹橋
上海/浦東
南京
済南
青島
杭州
福州
廈門
温州

華中

鄭州
武漢
長沙

華南

広州
深圳
桂林
海口
三亜

西南

重慶
成都
昆明
貴陽

西北

西安
敦煌
嘉峪関
慶陽
カラマイ

台湾

台北/桃園

日本

大阪/関西
名古屋/中部

交通アクセス

鉄道

蘭中城際鉄路
中川機場駅(蘭州西・蘭州方面)

関連項目

中華人民共和国の空港の一覧

脚注・参考資料

* 蘭州中川空港拡張計画（有償資金協力）：ODAモニター報告書

外部リンク

蘭州中川空港拡張計画（有償資金協力）：ODAモニター報告書

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