蘭新線第二複線

蘭新線第二複線（らんしんせんだいにふくせん）

蘭新線第二複線は、中国の甘粛省蘭州市と新疆ウイグル自治区ウルムチ市を結ぶ高速鉄道であり、中国語では「兰新铁路第二双线」、英語では「Lanzhou–Urumqi High-Speed Railway」と表記されます。

概要

この路線は、中華人民共和国鉄道部が策定した「中長期鉄道網計画（2008年修正）」における重点プロジェクトの一つとして位置づけられ、2009年11月4日に建設が開始されました。2014年10月16日に全線が開通し、最高速度350km/hでの運行が開始されました。この路線は、新疆ウイグル自治区において初めて建設された高速鉄道新線であり、同自治区の交通インフラに大きな変革をもたらしました。

蘭新線第二複線の開通により、ウルムチと北京、上海、広州といった主要都市間の所要時間は、従来の蘭新線経由と比較して約4分の1に短縮され、夕方に出発して翌朝に到着することが可能になりました。これにより、旅客輸送の利便性が飛躍的に向上しました。

また、本路線の開通に伴い、従来の蘭新線は貨物輸送を主体とする路線へと役割が変化しました。輸送能力は年間4.24億トンとなり、開通前の2倍以上に増加し、中国西部の物流を大きく支える基盤となっています。

当初、蘭州とウルムチ間の1,776kmは最高250km/hでの運行が計画されていましたが、実際の運行では最高速度350km/hで運行されています。

路線

路線は、甘粛省の省都である蘭州市を起点とし、西に向かって青海省西寧市、甘粛省の張掖市、酒泉市、嘉峪関市を経由し、新疆ウイグル自治区に入り、クムル市、トルファン市を経て、同自治区の区都であるウルムチ市に至ります。

駅一覧

（駅名リストは省略）

脚注

（脚注は省略）

関連項目

中華人民共和国の鉄道
中華人民共和国の高速鉄道

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