螢田駅

螢田駅（ほたるだえき）

螢田駅は、神奈川県小田原市の蓮正寺に位置する小田急電鉄小田原線の駅で、その駅番号はOH 45です。この駅は、地域の交通機関として重要な役割を果たしており、いくつかの歴史的な出来事を経て現在に至ります。ここでは、その歴史、構造、利用状況、周辺情報を詳しく見ていきます。

歴史

螢田駅は、1952年4月1日に開設され、以降、各停や準急の停車駅としてサービスを開始しました。その後の1960年には通勤準急の停車駅となり、地域住民の通勤利便性が向上しました。1964年には通勤準急が廃止されましたが、1983年には急行が一部停車を開始し、駅の利用者数は次第に増加しました。

2008年には準急が新松田駅以西に乗り入れなくなったため、螢田駅はその停車駅から外れました。しかし、2014年に駅ナンバリングが導入され、2018年には急行列車の停車駅から除外されるという変遷を遂げました。

駅名の「螢田」は、かつてこの地域で見られたホタルの名所に由来しています。元々は「蓮正寺」という地名が考えられていましたが、地域の特性を反映した「螢田」という名前が採用されました。

駅の構造

螢田駅は、地上にある相対式ホームを2面持ち、2線を有する駅です。東西の両ホームにはそれぞれ異なる改札口が設けられており、ホーム間は跨線橋で連絡しています。東口は終日利用できる一方、西口は時間帯によって駅員不在になる場合があります。

駅の有効長は120m（約20m車両6両分）であり、10両編成の列車は停車できないため、利用者はその点に留意する必要があります。また、2015年度には行先案内表示器が新設され、より便利な情報提供が行われるようになりました。

利用状況

2023年度（令和5年度）のデータによれば、螢田駅の1日平均乗降人員は5,575人であり、小田急線内では全70駅中68位となっています。近隣には小田原市総合文化体育館や小田原アリーナがあるため、イベント参加者など多くの人々が利用しますが、それでも他の駅に比べると利用者数は限られています。

駅周辺

螢田駅の西口には小さな駅前広場が広がり、周辺には郵便局や信用金庫、学校などあります。具体的には、蛍田駅前郵便局、さがみ信用金庫螢田支店、地域のボクシングジムなどが点在しています。また、小田原市立泉中学校や東富水小学校などの教育施設も近く、地域社会に根ざした駅の役割を果たしています。

バス路線

以前は駅の東口にて箱根登山バスが発着していましたが、2022年にその運行が全廃されました。最終運行形態は小田原駅東口から栢山駅を結ぶルートで、地域住民にとっては不便になった可能性があります。

隣の駅

螢田駅の隣には富水駅（OH 44）と足柄駅（OH 46）があり、いずれも小田急線の一部として利用されています。快速急行や急行は通過し、各駅停車の便が設けられています。

このように、螢田駅は小田原市の重要な交通拠点であり、地域住民や利用者にとってかけがえのない存在です。

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