表淳夫:近畿を拠点に活躍した俳優・声優
表淳夫(おもて あつお、
1936年6月28日 -
2010年5月9日)は、日本の
俳優、声優として知られています。
大分県出身の彼は、近畿地方を中心にテレビドラマや映画、アニメーション作品など、幅広い分野で活躍しました。
俳優としてのキャリア
彼のキャリアは、近畿地方のテレビ局を中心に展開されました。朝日放送制作の時代劇シリーズ『
必殺シリーズ』や警察ドラマ『新・
部長刑事』などの人気作品への出演は、表淳夫の名前を広く知らしめるきっかけとなりました。これらの作品では、個性豊かな脇役を数多く演じ、その存在感は視聴者に深く印象づけられました。
また、NHKのドラマにも多数出演。時代劇から現代劇まで幅広いジャンルの作品で、老若男女を問わない演技力で様々な役柄を演じ分ける高い実力を示しました。TBS『水戸黄門』やフジテレビ『銭形平次』など、国民的な人気番組にも出演し、視聴者からの高い支持を得ていました。その他にも、関西テレビ制作のドラマや、
テレビ朝日、
テレビ東京制作のドラマにも出演するなど、近畿圏のテレビドラマ界に大きく貢献しました。
アニメでの活躍
俳優としての活動に加え、アニメーション作品にも参加していました。毎日放送制作の国民的人気アニメ『
じゃりン子チエ』では、遊興倶楽部の社長、百合根(のちに、お好み焼き屋を営む)役を演じました。独特のキャラクター性を持ち合わせたこの役どころは、アニメファンに強い印象を与えました。
私生活と晩年
表淳夫は落語をこよなく愛し、地域寄席「王寺寄席」の世話人としても尽力していました。地域文化の活性化に貢献した彼の活動は、
俳優・声優としての活動とはまた異なる側面を示しています。
2010年5月9日、
肺炎のため
奈良県天理市の病院で73歳没。彼の死は、多くの共演者やファンに深い悲しみをもたらしました。
出演作品一覧(抜粋)
テレビドラマ
NHK:風来先生、日の出食堂の青春、ええにょぼ、ぴあの、あすか、バブル、まんてん、最後の忠臣蔵
朝日放送:新・
部長刑事、
必殺シリーズ(
助け人走る、
必殺仕置屋稼業、
新・必殺仕置人、必殺商売人、必殺仕事人、必殺仕事人Vなど多数回出演)
TBS:水戸黄門
毎日放送:
いのちの現場から、新・
いのちの現場から、命つないで
フジテレビ:銭形平次、金曜エンタテイメント「山村美紗シリーズ」
関西テレビ:船場、堂島、
裸の大将放浪記
テレビ朝日:素浪人 月影兵庫
テレビ東京:斬り捨て御免!
テレビアニメ
じゃりン子チエ(毎日放送)
映画
火垂るの墓
その他
* ビデオ:
杉本清競馬名勝負物語II(ナレーション)
表淳夫は、個性豊かな役柄を演じ分け、視聴者に深い印象を残しました。彼の残した作品は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。多様な才能と情熱を注ぎ込んだ彼の
俳優人生は、後世に語り継がれるべき貴重な遺産と言えるでしょう。