裏横浜

裏横浜（うらよこはま）

裏横浜は、横浜駅の東口南側に位置する地域で、主に高島、平沼、戸部周辺を指します。このエリアは独立系の飲食店が多く集まる場所として知られ、「裏横」という略称でも親しまれています。

歴史的背景

横浜駅が現在の場所に移転したのは1928年のことです。その当初、東口は「表口」と称されていましたが、昭和30年代になると西口近くに大型商業施設が進出し、その結果、西口周辺が繁華街として賑わうようになりました。そのため、東口周辺は「裏横浜」としての呼び名がしばしば使われるようになりました。この名称が広まるきっかけとなったのは、2002年にビストロやリストランテを経営している入交功氏のインタビューです。彼は「裏原宿」のような大人の雰囲気を持つ街として育ってほしいとの思いから、裏横との名称を提案しました。この内容は、横浜ウォーカーの2002年5月号で紹介され、多くの人々に認知されるようになりました。

その後、2011年からは、裏横浜エリアの魅力を紹介するために、毎年秋にグルメスタンプラリーが開催されています。また、2014年には「裏横浜商店会」が設立され、地域の商店としての役割も果たしています。

裏横浜のエリア

裏横浜の中心は、横浜駅東口を出て右側に位置し、崎陽軒本店と横浜中央郵便局の間を通り、帷子川を渡る万里橋から石崎川を越える浅山橋にかけての通りにあたります。この範囲は万里橋からみなとみらいすずかけ通りに向かう通りに囲まれており、大きな商店会としては平沼商店街や国道1号沿いの戸部地域の店舗が加盟しています。

また、徒歩圏内には単身者向けのワンルームマンションが多く分布しており、駅ビルの飲食店が閉店する時間を過ぎても営業している店舗があるため、ブティック店員などにも利用されています。

地域には、個人営業のバル、海鮮居酒屋、イタリア料理店が数多く立ち並び、地産地消を重視する店では、横浜の地元野菜や三浦半島の新鮮な海の幸を使用しています。また、裏横浜では繁華街で一般的に見られる客引きが存在しないという特徴もあります。

とはいえ、裏横浜の飲食店向きの物件は多くないため、2002年頃から西口近くの繁華街から新横浜通りを挟んだ岡野や浅間下にも新しい飲食店が増え始めました。この新たに開けたエリアは「奥横浜」と呼ばれています。

まとめ

裏横浜は、独立系飲食店が集まり、多彩な食文化が息づいている地域です。その歴史と新しい発展を背景に、多くの人々に愛されている場所となっています。今後も、この地域がどのように発展し続けるのか、多くの人が注目しています。

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