西ノ龍龍太朗

西ノ龍 龍太朗（にしのりゅう りゅうたろう、2000年8月20日 - ）は、大阪府大阪市中央区出身の現役大相撲力士です。境川部屋に所属し、本名は下村 龍太朗（しもむら りゅうたろう）です。身長は181.5cm、体重は131.2kg。最高位は東幕下4枚目（2025年3月場所）です。

生い立ちと入門

父は元幕内力士の常の山ですが、西ノ龍が生まれる前に引退していました。幼い頃から父の活躍を映像で見たり、父の知人から話を聞いたりするうちに、力士になることを志すようになったそうです。中学校時代は近畿大学附属中学校で陸上部に所属し、四種競技や砲丸投に取り組んでいましたが、2年時に相撲に転向するため埼玉栄中学校に転校しました。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学し、3年時に高校総体と国体で団体優勝を経験するなど、輝かしい実績を残しました。

高校卒業後、西ノ龍は大相撲の世界へ飛び込みます。高校卒業を待たず、2018年11月場所で境川部屋から初土俵を踏みました。入門先を自分で選んだ理由として、埼玉栄高校出身者が多いこと、そして師匠である13代境川（元小結・両国）が父・常の山と兄弟弟子であったことを挙げています。

四股名の変遷と幕下昇進

初土俵当初は本名の下村龍太朗をそのまま四股名としていましたが、三段目時代の2020年3月場所より、父が十両時代まで名乗っていた「西乃龍」に改名しました。そして、2021年9月場所で幕下に昇進を果たしました。2022年11月場所では、初の幕下15枚目以内となる西幕下13枚目に番付を上げましたが、この場所は2勝5敗と負け越しに終わりました。

2024年5月場所からは、四股名を現在の「西ノ龍」に改名しました。この四股名は、父と同じ種子島出身の第25代横綱・2代西ノ海に肖って、父が考案したものです。

2024年7月場所の出来事

2024年7月場所は西幕下30枚目で6勝1敗と好成績を収めました。しかし、7番相撲で幕下付出初土俵場所の草野に対し、左フックのような張り手を見舞い、草野が失神して救急搬送されるという事態が発生し、大きな話題となりました。

主な成績

2025年1月場所終了現在

通算成績：141勝111敗（37場所）

改名歴

下村 龍太朗（しもむら りゅうたろう）：2018年11月場所 - 2020年1月場所
西乃龍 龍太朗（にしのりゅう -）：2020年3月場所 - 2024年3月場所
西ノ龍 龍太朗（にしのりゅう -）：2024年5月場所 -

西ノ龍は、父の背中を追いかけ、自身の相撲道を歩んでいます。今後の活躍が期待される力士の一人です。

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