西会津町

福島県西会津町の概要

西会津町は、福島県会津地方の北西部に位置し、新潟県との県境に接する町です。耶麻郡に属し、豊かな自然と歴史、文化が調和した地域として知られています。町の中心部には阿賀川が蛇行し、周囲を飯豊連峰などの山々が囲む、美しい景観が広がります。

歴史

西会津町は、1954年（昭和29年）に、旧野沢町を含む複数の町村が合併して誕生しました。かつては越後街道の宿場町として栄え、野沢宿は特に大きな規模を誇っていました。会津塗や桐製品の製造も盛んに行われ、地域の経済を支えてきました。近年では、健康増進を目的とした町づくりにも力を入れており、沖縄県大宜味村との交流を通じて、長寿の里としての魅力を高めています。

地理

町の中心部を阿賀川が流れ、野沢盆地を形成しています。周囲には飯豊連峰がそびえ、豊かな自然環境を誇ります。気候は大陸性気候で、寒暖の差が激しく、冬は豪雪地帯となります。

山

三国岳（飯豊山地）

河川

阿賀川

隣接する自治体

福島県：喜多方市、柳津[[町]]、会津坂下[[町]]、金山町
新潟県：阿賀町

気候

西会津町は、寒暖差の大きな大陸性気候に属しており、特に冬は厳しい寒さと豪雪に見舞われます。この厳しい環境を逆手に取り、雪かきをエクササイズとして楽しむ「ジョセササイズ」という考え方も生まれています。

行政

現在の町長は薄友喜氏です。町では、住民の健康増進や地域活性化に向けた様々な取り組みが行われています。

経済

特産品

西会津町には、以下のような特産品があります。

会津張り子
出ヶ原和紙
桐ゲタ
縞瓜

農業は水稲栽培が中心ですが、近年では「ミネラル野菜」のブランド化にも力を入れています。町内には商店街や飲食店、宿泊施設も存在し、地域経済を支えています。

文化

方言

西会津町では、基本的に会津弁が使われています。

食文化

盆や彼岸には「いご」という海藻を使った寒天状の料理が作られます。また、会津地方の郷土料理である「こづゆ」も、祝い事やお盆などに食されます。

教育

町内には、小学校、中学校、県立高校がそれぞれ1校ずつあります。

高等学校

福島県立西会津高等学校

中学校

西会津町立西会津中学校

小学校

西会津町立西会津小学校

交通

鉄道

JR磐越西線：尾登駅 - 野沢駅 - 上野尻駅 - 徳沢駅
中心駅：野沢駅

バス

会津バス（高速バス）
西会津町民デマンドバス（こゆりちゃん号）

道路

磐越自動車道：西会津IC
国道49号、400号、459号
県道多数

道の駅

道の駅にしあいづ

観光

西会津町には、豊かな自然や歴史的な観光スポットが数多く存在します。

主な観光スポット

飯豊山
円満寺（観音堂は国の重要文化財）
如法寺（会津ころり三観音の一つ）
大山祇神社
さゆり公園
ロータスイン（温泉）
銚子の口
ふるさと自慢館（資料館）
西会津国際芸術村

出身有名人

石川暎作（大蔵省職員、翻訳家）
きよ彦（着物デザイナー）
倉林明子（政治家、看護師）
佐藤夕子（漫画家）
野沢鶏一（会津藩士、弁護士）
ものえ和恵（歌手）
渡部鼎（政治家、医師）
渡部思斎（漢学者、漢方医）

西会津町は、歴史と文化、自然が調和した魅力的な町です。豪雪地帯でありながら、住民の健康増進や地域活性化に積極的に取り組む姿勢が、町の発展を支えています。

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