野沢駅

野沢駅（福島県西会津町）

野沢駅は、福島県耶麻郡西会津町野沢に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）磐越西線の駅です。かつては、大山祇神社例大祭における団体輸送で賑わいを見せていましたが、時代の変化とともにその役割も変化してきました。

歴史

かつて野沢駅は、毎年6月に行われる大山祇神社例大祭の団体輸送で活況を呈していました。期間中は、臨時列車（通称：大山臨、野沢臨）が1 - 2本運行され、多くの参拝客で賑わいました。しかし、磐越自動車道の開通により観光バスを利用する参詣者が増加したため、臨時列車の設定本数は徐々に減少。近年では、大山臨（野沢臨）の設定はほとんど見られなくなりました。

年表

1913年（大正2年）8月1日：鉄道院岩越線・山都駅 - 当駅間が開業。
1914年（大正3年）11月1日：岩越線・当駅 - 津川駅間が開業し、現在の磐越西線が全線開通。
1977年（昭和52年）4月8日：貨物の取り扱いを廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物の取り扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
1991年（平成3年）7月1日：無人駅となる。

駅構造

島式ホーム1面2線（1・2番線）と単式ホーム1面1線（3番線）、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。駅舎（南側）と島式ホームは跨線橋で、島式ホームと単式ホームは会津若松方の構内踏切で連絡しています。新津駅が管理し、西会津町が受託する簡易委託駅であり、駅舎内には切符売り場や乗車駅証明書発行機のほか、水洗トイレ、自動販売機などが設置されています。待合室内には、磐越西線の四季折々の列車写真が愛好家から寄贈され、常時展示されています。また、新津運輸区管理の乗務員宿泊所も併設されています（夜間滞泊が1本設定）。

のりば

各ホームは以下の通りです。

利用状況

JR東日本によると、2022年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は85人です。

駅周辺

野沢駅は西会津町の中心部に位置しており、駅前の民宿では無料でレンタサイクルを利用できます。

バス路線

西会津町民バス
会津乗合自動車
会津若松駅前行き（高速バス）

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■磐越西線

臨時快速「SLばんえつ物語」停車駅
普通：尾登駅 - 野沢駅 - 上野尻駅

参考文献

曽根悟（監修）『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』朝日新聞出版、2009年8月16日。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

駅の情報（野沢駅）：JR東日本
* 鳥追観音 如法寺 - 公式ホームページ。「境内のご案内」のページに、ロータリー車（キ621）、ラッセル車（キ172）の展示場所が記載されています。

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